パナソニックがモーション制御やI/Oなどを一体化したPLCを出展、開発負担を軽減:IIFES2019
パナソニックは「IIFES2019」(2019年11月27〜29日、東京ビッグサイト)において、モーションとネットワーク、I/O一体型のオールインワンモーションコントローラー「GM1」を出展。モーション制御開発の負担を軽減し、小型の機械などへの提案を進めていくという。
パナソニックは「IIFES2019」(2019年11月27〜29日、東京ビッグサイト)において、モーションとネットワーク、I/O一体型のオールインワンモーションコントローラー「GM1」を出展。モーション制御開発の負担を軽減し、小型の機械などへの提案を進めていくという。
コンベヤーとネジ締めの動きをモーションコントローラーで制御
オールインワンモーションコントローラー「GM1」は、PLCとモーション、ネットワーク、I/Oを一体化したものだ。最大16軸の同期制御が可能で、パナソニックのサーボ用高速ネットワーク「Realtaime Express(RTEX)」により通信周期は最速で0.5msと、高速で高精度な制御を可能としている。一方で、IEC61131-3に準拠しており(※)、統合開発環境プログラミングツールを採用することで、プログラミングの開発工数削減に貢献する。カムエディタやファンクションブロックガイダンス、シミュレーション機能なども備えており、調整などの工数も大きく削減できるという。
(※)関連記事:IEC 61131-3の最新技術動向とJIS B 3503
「従来は開発工数やコストなどの問題でモーション制御がやりたかったけれどできなかった領域でも使用できるようになる。包装機器業界など小規模な機械での利用を見込んでいる」(パナソニック担当者)としている。
この「GM1」を使ったデモラインも披露した。デモラインでは「GM1」のモーションコントロール機能を使い15個のサーボモータを制御。ワーク搬送コンベヤーを停止させずに、ネジ締めやスイッチ操作、感触検査などの加工ユニットを同期させて、組み立ておよび検査を行っている。「モーションコントローラーの制御性能を生かし、ワークを動かしながら加工を進められることでタクトタイムを短縮できる」(パナソニック担当者)と価値を訴えている。
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