検索
特集

金属フィラメントにも対応する話題の3Dプリンタ「Adventurer3X」を試してみた製品レビュー(3/5 ページ)

金属フィラメントにも対応する、デスクトップ型FDM方式3Dプリンタ「Adventurer3X」をご存じだろうか。特別にレビュー機をお借りできたので、今回は開封の儀と、ざっと使用してみてのファーストインプレッションをお届けする。

Share
Tweet
LINE
Hatena

拍子抜けするほど簡単なキャリブレーション

 では、フィラメントをセットしてロードしてみよう。フィラメントカバーを開けて、送り方向に注意しながら、左上にあるフィラメントの吸入口にフィラメント先端を押し込む。リールはそのままスプールホルダーにセットする。ちなみに、Adventurer3Xは造形中にフィラメントの残量がなくなっても、継ぎ足し造形が可能な「フィラメント検出機能」を備えている。

フィラメントのセット(1)フィラメントのセット(2) フィラメントのセット (クリックで拡大)

 フィラメントの準備ができたら電源を入れて、本体メニューの[樹脂交換]から[押出]を実行する。なお、メニューの[設定]から表示言語を日本語に変更できる(なぜか日本語ボタンが「あ」ではなく「の」と表示されている)。

日本語設定メニュー
メニューを日本語表記に変更できる (クリックで拡大)

 [押出]を実行するとヘッドの加熱が始まり、十分な温度になるとノズルからフィラメントが勢いよく出てくる。問題なくノズルからフィラメントが押し出されていることを確認できたら、[確認]ボタンで停止する。

フィラメントが無事にロードされた
フィラメントが無事にロードされた (クリックで拡大)

 次に、キャリブレーション(水平出し)を行う。この作業の良しあしで造形品質が左右されるといっても過言ではない。これまで「ダヴィンチ 1.0」やダヴィンチ Jr.1.0を使用していて、このキャリブレーション作業が“非常に面倒”という印象を持っていたのだが、Adventurer3Xは特許取得済みのエクストルーダーの構造により、[校正]メニューでZ軸を調整するだけで簡単にキャリブレーションが完了した(タッチパネルで↑/↓を操作するだけ)。ノズル先端とカーボンファイバー製プラットフォームとの隙間については、コピー用紙2枚を挟み、やや抵抗を感じながらも動かせる程度に調整する必要があるとのことだ。

 ついでに、排気フィルターも取り付けておこう。これはマグネット式になっており、庫内の奥側天面部分にあるファンの位置にセットする。これで本体の準備は完了だ。

マグネット式の排気フィルターを取り付けた状態
マグネット式の排気フィルターを取り付けた状態 (クリックで拡大)

 なお、カーボンファイバー製プラットフォームを使用する際は、造形開始前に、プラットフォームの表面にスティックのりを塗布する。こうすることで造形物の食いつきが良くなり、反りや剥がれを防止できるという。使用後はぬるま湯で優しくこすり洗いすればきれいになる。

カーボンファイバー製プラットフォームスティックのり カーボンファイバー製プラットフォームとスティックのり (クリックで拡大)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る