台風15号上陸時に自宅勤務した人は5%——テレワーク活用されず:キャリアニュース
ドゥ・ハウスは2020年2月12日、「テレワーク、リモートワークに関する調査」の結果を発表した。台風15号上陸の際、出社せずに自宅勤務した人は全体の5.0%で、職場にリモートワーク制度がある人も、活用したのは21.5%だった。
ドゥ・ハウスは2020年2月12日、「テレワーク、リモートワークに関する調査」の結果を発表した。
同調査は、関東エリア(茨城県、群馬県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)に住み、働いている人を対象とし、855人から有効回答を得た。
2019年の台風15号の際は、台風上陸前にJRや私鉄各社が始発からの計画運休を発表した。しかし、その後多くの路線で運転再開が大幅に遅れ、入場を規制した駅もあった。
そのような状況で、職場へ行ったかを尋ねたところ、「前日から職場の近くで宿をとるなどして出社した」(3.5%)、「当日、始業時間に合わせて出社した」(31.2%)を合わせて、34.7%が「定時(始業開始時刻)」までに職場へ行っていたことが分かった。これに、「当日、遅刻したが午前中までには出社した」の20.2%を含めると、54.9%が「職場へ行った」ということになる。
また、出社せずに自宅勤務(リモートワーク、テレワーク)した人は5.0%で、台風15号上陸時のように交通機関が麻痺している日であっても、リモートワークやテレワークが活用されていなかったことが明らかになった。
リモートワーク制度があっても活用されず
次に、テレワーク、リモートワーク制度の有無について尋ねた。職場に制度が「ある」と回答した人は18.5%だった。
制度が「ある」と回答した人の活用頻度は、「週に1日以上」が23.4%、「月に1日以上」が19.6%、「それ以下の頻度」は19.0%で、「制度はあるが、使ったことはない」が38.0%を占めていた。テレワーク、リモートワークの普及はまだ進んでおらず、制度があっても使われていないケースが多いことがうかがえる。
制度があると回答した人に「台風15号の日の出社状況」を尋ねると、「自宅勤務とした」と回答した人は21.5%だった。
制度の活用度合い別に台風15号の日の出社状況を見ると、「制度はあるが、使ったことはない」人が「自宅勤務とした」割合は1.7%となっている。緊急時に自宅勤務(リモートワーク、テレワーク)を活用するためには、普段から制度を使うようにする必要がありそうだ。
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