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SOLIDWORKSユーザーが求める機能を1口サイズで提供する「3DEXPERIENCE WORKS」3DEXPERIENCE World 2020(1/3 ページ)

3次元設計ソリューション「SOLIDWORKS」の年次ユーザーイベント「3DEXPERIENCE World 2020」において、プラットフォーム思考による変革を後押しする「3DEXPERIENCE WORKS」の詳細が明かされた。SOLIDWORKSのブランドCEOであるジャン・パオロ・バッシ氏の講演内容を詳しく見ていこう。

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 プロダクト思考からプラットフォーム思考への変革の重要性を説き、「3DEXPERIENCE.WORKS戦略」を発表し、3次元設計ソリューション「SOLIDWORKS」の新たな方向性を打ち出した、前回の「SOLIDWORKS World 2019」(米国テキサス州ダラス)から早1年。

 イベント名称を変更し、生まれ変わった「3DEXPERIENCE World 2020」(会期:2020年2月9〜12日[現地時間]、場所:米国テネシー州ナッシュビル Music City Center)では、コンセプトやストラテジーそのものよりも、SOLIDWORKSユーザーが具体的にどのように“プラットフォーム”を活用できるのか、というユーザー視点/業務視点に立ったメッセージが印象的だった(関連記事:プラットフォーム思考がSOLIDWORKSユーザーを新次元へ、3DEXPERIENCE World開幕)。

SOLIDWORKSのブランドCEOであるジャン・パオロ・バッシ氏
SOLIDWORKSのブランドCEOであるジャン・パオロ・バッシ氏[クリックで拡大]

 以下、同年2月10日(現地時間)のゼネラルセッションに登壇した、SOLIDWORKSのブランドCEOであるジャン・パオロ・バッシ氏の講演内容を紹介しよう。

時間とお金を自由にする「3DEXPERIENCE WORKS」

 今まさに起きようとしている社会、そして産業の変革は、サイエンス、アート、テクノロジーの3つの領域が重なり合う部分で生まれ、イノベーションの創出へとつながっていくという。そうした世界に足を踏み入れて、人や社会に大きな影響を及ぼすようなモノを作っていくためには、「単に設計して終わりではなく、現実世界とのつながり、その先のつながりをきちんと把握することが重要だ」とバッシ氏は語る。この考えを支えるのが全ての人や情報をつなげる“プラットフォーム”であり、それこそがダッソー・システムズの「3DEXPERIENCEプラットフォーム」である。

 前回のSOLIDWORKS World 2019では、SOLIDWORKSユーザーがクラウド上の3DEXPERIENCEプラットフォームを介して、ダッソー・システムズの豊富なソリューションの一部が利用できるようになる、いわばSOLIDWORKSの可能性を広げるものとして、3DEXPERIENCE.WORKS戦略が打ち出された。

 今回の新たなアナウンスも基本的にその考えに基づいたもので、3DEXPERIENCE.WORKSを「3DEXPERIENCE WORKS」(なぜかドットがなくなった件については触れられず!?)という名称で展開していくという。

ドットが消えて名称が微妙に変わった「3DEXPERIENCE WORKS」
ドットが消えて名称が微妙に変わった「3DEXPERIENCE WORKS」[クリックで拡大]

 前回はどちらかというと「SIMULIA」「ENOVIA」「DELMIAWORKS(旧:IQMS)」のパワフルな機能(一部の機能)がSOLIDWORKSからも使えるようになることが強調されていた印象だったが、3DEXPERIENCE World 2020では、3DEXPERIENCEプラットフォームという共通基盤の上で、必要な機能(アプリケーション)を必要に応じて選択し、柔軟に活用できるというSOLIDWORKSユーザー視点/業務視点での活用メリットを訴求。プラットフォームを活用した圧倒的な効率化を図ることによって「時間とお金を自由にする。そうすることで、設計アイデアを探求する時間やイノベーション創出に向けた投資にリソースを割り当てることができる」(バッシ氏)。

「3DEXPERIENCE WORKS」に対応したアプリケーションが多数用意される
「3DEXPERIENCE WORKS」に対応したアプリケーションが多数用意される[クリックで拡大]
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