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AI搭載ロボットの開発を加速する最新SDKをリリースロボット開発ニュース

NVIDIAは、AI、シミュレーション、操作機能を備えた総合ロボット開発プラットフォームの最新版「NVIDIA Isaac SDK 2019.03」を発表した。ロボットに容易にAIを追加できるため、ロボット開発を迅速化し、コスト削減にも貢献する。

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 NVIDIAは2019年12月17日、AI(人工知能)、シミュレーション、操作機能を備えた総合ロボット開発プラットフォームの最新版「NVIDIA Isaac SDK 2019.03」を発表した。ロボットに容易にAIを追加できるため、ロボット開発を迅速化し、コスト削減にも貢献する。

 Isaac SDKには、アプリケーションフレームワークを提供する「Isaac Robotics Engine」、ディープニューラルネットワーク(DNN)向けアルゴリズムパッケージ「Isaac GEM」、屋内物流用レファレンスアプリ、そして新しくナビゲーション機能を提供する「Isaac Sim」が含まれる。

 また、物体検知、無制限の空間セグメンテーション、3Dや2Dの姿勢推定といったカメラベースの認識DNNを備えており、すぐにAI搭載ロボットの開発を始められる。同SDKの物体検知は、DNNの1つ「ResNet」で更新されており、「Transfer Learning Toolkit」を使ってトレーニングできる。

 また、Isaac Simの導入により、シミュレーション上でロボットをトレーニングし、その結果をソフトウェアに反映して、実際のロボットに展開できるようになった。複数ロボットによるシミュレーションも可能で、めったに発生しない「コーナーケース」でのテストシミュレーションでトレーニングを強化できる。他に、実際の稼働環境で展開する前にロボット同士の作用をテストして、デバッグを実行できる。

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Isaac Sim環境(左)と実際の環境(右)におけるNVIDIAのCarterロボット(クリックで拡大) 出典:NVIDIA

 分析機能の処理に用いる「DeepStream」ソフトウェアに対応し、C言語ベースのAPIにも統合できるように設計されている。既に提供を開始しており、同社Webサイトからダウンロード可能だ。

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