ニュース
GEとNVIDIAが共同開発した走行ロボット「TURBO」:Maker Faire Tokyo 2014
NVIDIAは、「Maker Faire Tokyo 2014」(2014年11月23〜24日、東京ビッグサイト)において、General Electricと共同開発した走行ロボット「TURBO」を展示。TURBOには、NVIDIAの最新SoC「Tegra K1」を搭載する開発ボード「Jetson TK1」が用いられている。
NVIDIAは、「Maker Faire Tokyo 2014」(2014年11月23〜24日、東京ビッグサイト)において、同社の最新SoC「Tegra K1」を搭載する開発ボード「Jetson TK1」を用いたロボット「TURBO」を展示した。
TURBOは、センサーデバイスとして、レーザーレンジファインダーとステレオカメラを搭載する小型の走行ロボットである。これらのセンサーデバイスから得た情報をTegra K1に集積された192個のGPUコアを使って処理し、障害物などを認識することができる。
TURBO全体の開発はGeneral Electric(GE)が担当。NVIDIAはTegra K1や、センサー情報をGPUコアで処理するライブラリ提供などで協力した。
左側の写真はNVIDIAが展示した走行ロボット「TURBO」。右側の写真は、別途展示していたTURBO上部に搭載されているレーザーレンジファインダーとステレオカメラユニット。オレンジのボールを認識し追尾する様子を、後ろの大型ディスプレイに表示するデモンストレーションを行っていた(クリックで拡大)
Jetson TK1は汎用の開発ボードだが、TURBOには、動作温度範囲が−40〜85℃と広く耐振性にも優れる軍事グレードのJetson TK1が搭載されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 照明や観葉植物が自律走行する!? フラワー・ロボティクスが家庭用ロボットを開発
フラワー・ロボティクスは、機能拡張型の家庭用ロボット「Patin(パタン)」の開発を発表。AI(人工知能)を搭載した自律移動型のロボットで、本体上部に照明や植栽といった家庭内にある家電や家具の機能を持つ「サービス・ユニット」を取り付けることができる。同社は2016年の製品化を目指すという。 - 「GPUコンピューティング」が切り開く未来とその現在地
NVIDIAは東京都内でGPUコンピューティングイベント「GTC Japan 2014」を開催した。基調講演では、同社の特別研究員であるDavid B. Kirk氏などが、GPUコンピューティングに関する最新のトピックスと、GPUを活用する未来についてのプレゼンテーションを行った。 - “世界初”をうたう組み込み用スーパーコンピュータ「NVIDIA Jetson TK1」とは?
NVIDIAはGPUコンピューティングイベント「GTC Japan 2014」に併せて記者会見を開き、同社が「モバイルスーパーコンピュータ」と呼ぶ「NVIDIA Jetson TK1」についての説明を行った。これは同社のモバイルプロセッサ「Tegra K1」をベースとする組み込み開発キットで、国内では2万4000円(税別)で販売されている。