産業界のコネクテッドエンタープライズ変革を支援するため協業:製造マネジメントニュース
ロックウェル・オートメーションとアクセンチュアが、デジタル製品の開発で協業する。産業界のコネクテッドエンタープライズ変革を支援するため、両社の専門知識を活用してサプライチェーンを最適化する新しい機能を提供する。
ロックウェル・オートメーションとアクセンチュアは2019年11月19日、デジタル製品の開発で協力すると発表した。
アクセンチュアは、デジタルによって価値を創出するというコンセプト「インダストリーX.0」を掲げている。このコンセプトを踏まえつつ、両社は産業界の顧客が既存の製造ソリューションを超えてコネクテッドエンタープライズ全体を変革することを支援する。
両社はそれぞれの専門知識を活用し、産業サプライチェーンを最適化する新しい機能を提供する。単一の信頼できるデジタルソリューションプロバイダーとなることで、顧客が産業用IoT(モノのインターネット)をより効果的に活用し、その成果をはっきりと分かる形で得られるようにする。
両社は産業バリューチェーンに沿って価値を生み出すソリューションの共同開発を始めている。既に、サプライヤーコストを最適化し製品の正確な動きを捉えることに成功。これに加え、成長を追求する企業にとって特に重要となる2つの投資分野を向上させるサプライチェーン管理のプロトタイプを開発している。
ロックウェル・オートメーションは、産業用IoTソフトウェア「FactoryTalk InnovationSuite」をはじめとする産業オートメーション技術、ネットワークサービスやセキュリティ技術、アプリケーション開発などを提供する。
アクセンチュアはコンサルティング、分析、システム統合、変更管理、サポートなど、エンタープライズに関わる技術、機能を提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ロックウェルがPTCに10億ドル出資、「ThingWorx」と「FactoryTalk」を結合へ
PTCとロックウェル・オートメーションは2018年6月11日(現地時間)、両社の成長を加速させる戦略的パートナーシップで最終合意したと発表した。 - 日本の化学産業は研究開発をデジタル化できるのか「海外勢から2〜3周遅れ」
製造業の中でも、最もデジタル化が進んでいない領域といわれているのが、化学産業の研究開発部門だ。化学産業におけるデジタル化の取り組みを支援するアクセンチュアは、日本の化学産業が、欧米の大手化学メーカーなどの海外勢から2〜3周遅れの状況にあると指摘する。 - マシンの制御情報を迅速な業務決定に活用できるコントローラー
ロックウェル・オートメーションは、Logix制御とWindowsベースのコンピューティングを単一のプラットフォームに統合した「CompactLogix 5480コントローラー」を発表した。マシンの制御情報を、迅速な業務意思決定に活用できる。 - アクセンチュアが麻布に大規模イノベーション拠点「デジタル化で世界追い越す」
アクセンチュアは、顧客とのイノベーション創造の場となる「アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京」を東京・麻布に開設した。1年半前に東京・赤坂に開設した「アクセンチュア・デジタル・ハブ」の活動を基に、新機能の追加や関連人材の集積なども併せて規模を大幅に拡大、移転したものとなる。 - 27工場で1588デバイスを監視、ファナックがFIELD systemの成果を強調
ファナックは「CEATEC 2019」(2019年10月15〜18日、千葉県・幕張メッセ)に3年連続で出展し、同社が展開する製造現場向けのIoT基盤「FIELD system」を含む製造現場向けのデジタルソリューションを紹介。関連技術が出そろいつつあり、実質的な成果を生み出せる状況になってきたことを強調した。 - IoT分野でパートナーシップ契約を締結、スマートファクトリー化を支援
シーエーシーは、HMSインダストリアルネットワークスとIoT(モノのインターネット)分野でパートナーシップ契約を締結した。今後、HMSの製品を取り扱うとともに、同社製品を活用した製造業向けIoTソリューションやサービスを国内で展開する。