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テスト自動化により作業効率を向上する、JTAGデバッグツールの最新機種:組み込み開発ニュース
DTSインサイトは、JTAGデバッグツール「advice」シリーズの最新機種「adviceXross」を発表した。従来機種からの機能強化で応答性能が大幅に向上し、ストリーミング対応やテストの自動化などの新機能が追加されている。
DTSインサイトは2019年11月11日、JTAGデバッグツール「advice」シリーズの最新機種「adviceXross(アドバイス クロス)」を発表した。2020年春の提供開始を予定している。
adviceXrossは2014年にリリースした「adviceLUNAII」の後継機で、デバッグから計測、分析までを1台のツールで完結できる。GUIデバッガとハードウェアを再設計したことにより、基本性能が強化され、応答性が大幅に向上した。
また、新たにハイパーバイザーへの対応機能や、Pythonスクリプトとの連携でテストが自動化できる機能などを追加。使いやすくなったGUIとともに、デバッグやテストの効率化に貢献する。
USB接続は、USB3.0、USB Type-Cを採用したことで通信速度と使いやすさがアップした。トレース機能も向上しており、トレースデータを300MB/sでアップロードする。マルチOS環境下でゲストOSを指定したストリーミングもできる。
さらに、コアを止めずにリアルタイムでメモリの使用状況を確認できる。マルチコア対応として、SMP(対称型)、AMP(非対称型)接続モードを用意している。
ハードウェアは拡張可能で、基本のJTAGユニットにトレースユニットをスタッキングして接続すれば、容量8GBのトレースメモリとして使用できる。
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