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検出距離最長1500mmの反射形光電センサー、色や材質の影響受けずに安定検出:FAニュース
オムロンは、検出距離最長1500mmの小型反射形光電センサー「E3AS」シリーズを発売した。検出距離や検出対象物の色や材質、表面状態などの影響を受けずに安定検出できる。
オムロンは2019年10月1日、反射形光電センサー「E3AS」シリーズを発売した。検出距離や検出対象物の色や材質、表面状態などの影響を受けずに安定検出できる。
E3ASシリーズは、小型ながら従来比5倍の検出距離1500mmと、高い検出安定性を両立。検出範囲が50〜1500mmと広いため、案件ごとにセンサーを選ぶ必要がない。筐体は、金属筐体タイプと樹脂筐体タイプを用意し、設置環境に応じて選定できる。
検出原理には、Time of Flightを搭載。設定した検出距離で色や材質が異なる多くの対象物を確実に検出でき、評価、調整工数の短縮が可能だ。
センサー検出面には防汚コーティングが施され、水滴や油、粉塵の付着、検出面の曇りを防ぐ。油や粉塵の飛散や蒸気の発生する環境下での検出面汚れを防止し、誤検出頻度と検出面の清掃回数を削減できる。
センサー筐体には、ステンレス「SUS316L」を採用。同社独自の溶着、溶接技術により筐体部品間の密着性と封止性を向上し、水や油環境での故障頻度を削減する。
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