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クボタがSalesforceを採用、法人農家へのサポートを強化:製造IT導入事例
クボタは、セールスフォース・ドットコムの顧客管理ソリューション「Salesforce」を採用した。デジタル変革プロジェクトを支援し、全国に展開する販売拠点の業務効率化、担い手農家へのサポート対応力を強化する。
セールスフォース・ドットコムは2019年9月24日、同社の顧客管理ソリューション「Salesforce」をクボタが採用したと発表した。デジタル変革プロジェクトを支援し、全国に展開する販売拠点の業務効率化、担い手農家(法人農家)へのサポート対応力を強化する。
Salesforceの採用により、クボタは各地の販売拠点が保有する顧客情報や蓄積されたノウハウを共有し、グループ連携による総合力を強化。担い手農家の生産性向上を支援し、日本の農業のデジタル変革を後押しする。
これまでクボタは農業の機械化一貫体系を後押ししてきた。しかし、農業人口の減少や高齢化などによって日本の農業を取り巻く環境が大きく変化していることから、新しいサポートの手段としてSalesforceを採用した。
クボタはSalesforceにより、農業機械の提供だけでなく農業の生産から販売まで農業をより総合的に支援する新しい顧客支援体制を推進する。特に大規模、法人農家の事業効率化や収益性向上などの新しい農業ビジネスモデルへの対応として、速やかに日本全国の販売営業所が保有する顧客情報やノウハウを提供するシステムを構築した。
Salesforceのクラウドを中心とした最新デジタル技術の利用により、タイムリーに求められる情報を共有し、より迅速な課題解決の提案や現場でのサービス対応が可能になったとしている。
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