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AI技術を活用した冠動脈内腔自動検出の成果:医療機器ニュース
GEヘルスケア・ジャパンは、小倉記念病院との共同研究により、AIを活用して全自動で全ての冠動脈内腔を速やかに同定できるようになったと発表した。
GEヘルスケア・ジャパンは2019年9月3日、小倉記念病院との共同研究により、AI(人工知能)を活用して全自動で全ての冠動脈内腔を速やかに同定できるようになったと発表した。この研究は、小倉記念病院循環器内科 部長の山地杏平氏とGEヘルスケアの共同研究チームが行ったものだ。
今回の研究では、深層学習の「3次元畳み込みニューラルネットワーク(3D-CNN)」を活用。小倉記念病院に蓄積された過去4年間、約2万件の心臓CT検査画像から心臓の特徴を学習させることで、冠動脈内腔の自動抽出プログラムを作成した。
心臓を栄養する冠動脈は血管径約3mmと細く、狭窄や閉塞といった血管内腔にある病変の診断には、血管の位置を同定する際に0.2〜0.3mm程度でもずれてしまうと評価が困難となることがある。そこで、まずAIを用いて冠動脈全体を抽出し、得られた冠動脈データからAIを用いて冠動脈内腔を抽出するという2段階のアプローチをすることで、診断精度の向上に成功した。
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