医師や看護師の改善に向けた熱意を生み出す、GEの医療データ分析サービス:製造業がサービス業となる日(1/2 ページ)
GEヘルスケア・ジャパンは「Applied Intelligence医療データ分析サービス」を発表した。病院内の医療ITシステムから得られるさまざまなデータを可視化、分析した結果を用いて、病院経営や部門運営の最適化に生かすためのサービスである。
GEヘルスケア・ジャパンは2017年8月10日、東京都内で会見を開き、「Applied Intelligence(アプライド インテリジェンス)医療データ分析サービス(以下、Applied Intelligence)」を発表した。同日から販売を開始する。電子カルテやRIS(放射線情報システム)、PACS(医用画像保存通信システム)をはじめ病院内の医療ITシステムから得られるさまざまなデータを可視化、分析した結果を用いて、病院経営や部門運営の最適化に生かすためのサービスとなる。
同社は、GEがグローバル展開している産業用IoT(モノのインターネット)プラットフォーム「Predix」をベースに、国内の医療分野におけるIoT活用を広げる構想「Brilliant Hospital」を推進している。既に、医療用画像診断機器のセンサー情報を収集し、それらのデータ解析によって予知保全を行う「Brilliant Radi」などを展開中だ(関連記事:日本発のインダストリアルインターネットは医療分野から、「Brilliant Radi」)。今回のApplied IntelligenceもBrilliant Hospitalの1つとして開発された。
GEヘルスケア・ジャパン 社長兼CEOの多田荘一郎氏は「医療データは増大しているが、これを十分に利活用できていないのが医療業界の現状だ。当社は、医療機器を生産している日野工場で、工場におけるIoT活用の取り組み『Brilliant Factory』を推進しているが、ここで実証した成果は顧客である医療機関にも利用していただけるモノも多い。それらをBrilliant Hospitalに仕立てて提供することで、顧客の課題を解決したい」と語る。
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