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“暮らしアップデート”の基盤担うパナソニック電材事業、そのモノづくり力(後編)スマート工場最前線(3/4 ページ)

“暮らしアップデート業”を掲げるパナソニックだが、その基盤を担うと見られているのが電設資材事業である。後編では電路機器の中核工場であるパナソニックスイッチギアシステム 瀬戸工場のモノづくり力について紹介する。

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短納期を実現する需要連動生産体制

 2つ目が需要連動型生産体制を取っているということだ。大量生産が可能なコンパクトブレーカーとは異なり、これらを組み合わせて製品化する住宅用分電盤は、住宅によって機能が異なるため1台当たりのロットは小さくなる。実際に住宅用分電盤は3万6000種類の品番があり、部品ストアも2000種類ある。受注生産に近い少量多品種生産が求められている。一方で市場ニーズとしては短納期化が求められており、相反するニーズに苦しめられているといえる。

 これらを解決するために同拠点で取り組んでいるのが、あえて中間在庫を一定量持つ後補充方式を採用している点である。各工程で完成部材を常時在庫し、注文が入った場合、その在庫を使って生産を行う。使った部材分は後から補充し、常に一定量の完成部材を保持する形とする。「瀬戸工場では2交代制を取っているが、その切り替え分となる半日分は在庫として工程内に抱える体制としている」(パナソニック)。

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あえて工程内に在庫を用意することでスループットの向上と短納期化を実現する(クリックで拡大)

 これにより組み立て工程では部材の完成を待つ必要がなくなる。一方で部材は必要生産数が分かる中で計画的な生産が行える。「製造現場に生産指示が入ってから出荷まで2時間で行うことが可能となった。多品種少量生産だが、顧客満足度向上と生産効率化の両立を実現できている」と矢尾氏は述べている。

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需要連動生産による効果(クリックで拡大)出典:パナソニック

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