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AIが工作機械の過去の受注仕様事例や復旧事例を検索する社内向けシステムを開発FAニュース

DMG森精機は、AIを活用して過去の受注の仕様事例や復旧事例を検索する新システムを開発した。AIが検索の手順を簡略化し、過去の事例を素早く参照することで、見積もりや機械設計、修理復旧の作業効率を向上する。

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 DMG森精機は2019年8月6日、AI(人工知能)を活用して過去に受注した仕様事例や復旧事例を検索する新システムを開発したと発表した。2017年1月に設置した、同社の先端技術研究開発部門「先端技術研究センター」が開発を手掛けた。

 新たに開発したのは、世界中のユーザーが過去に受注した工作機械の特別仕様事例や、機械修理の復旧事例の検索を容易にする社内向けのAIシステム。AIが検索の手順を簡略化し、過去の事例を素早く参照することで、見積もりや機械設計、修理復旧の作業効率を向上する。

 従来の検索機能は検索範囲が狭く、必要な情報にたどり着くまでキーワードを少しずつ変えて検索するなど、ノウハウが必要で時間のかかる作業だった。また、過去の事例が検索できず、一から機械設計図面を描いたり、機械の故障原因の究明に時間がかかったりするケースが生じていた。

 新システムでは、AIが各キーワードに類似する単語も関連付けて検索する。システムに受注設計仕様書や故障時の報告書を入力すると、過去約10年分のデータから最短1分以内で類似事例まで導き出せる。また、1回の検索で類似事例を10件参照できるようになった。検索者のスキルに関係なく、見積もりの提案や機械故障の原因究明を迅速に行うことができ、均一で質の高い顧客サービスの提供に貢献する。

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