日本HP、大量生産向け/フルカラー造形対応の3Dプリンタ新シリーズを投入:3Dプリンタニュース
日本HPは、3Dプリンタの新シリーズを発表した。造形スピードを大幅に向上した大量生産向けの「HP Jet Fusion 5200」と、フルカラー、白色モデルが造形可能な「HP Jet Fusion 500」の2シリーズだ。
日本HPは2019年7月9日、3Dプリンタの新シリーズ「HP Jet Fusion 5200」「HP Jet Fusion 500」を発表した。同年9月から出荷を開始する。
HP Jet Fusion 5200は、「HP Jet Fusion 4200」シリーズの上位機種となる。標準モデルの「HP Jet Fusion 5200 3D プリンティングソリューション」と、より大量生産向けの「HP Jet Fusion 5210 3D プリンティングソリューション」の2種がある。
同シリーズは、造形スピードを大幅に向上する高出力ランプを搭載。また、「HP Jet Fusion 5200 3D ナチュラルクーリングユニット」により、ビルドユニットを効率的に使用できるため、稼働時間を大幅に短縮する。
他に、ソフトウェア「HP 3D Center」は、ジョブ管理や遠隔からのリアルタイムモニタリングなど、オペレーションを最適化する機能を備える。オプションとして、より高精度な造形、再現が可能な専用ソフトウェア「HP 3D Process Control」も用意。さらに、シリーズ専用材料として、柔軟性と伸縮性が必要なパーツに適している熱可塑性ポリウレタン材料「BASF ULTRASINT 3D TPU01」が加わる。
HP Jet Fusion 500シリーズは、白色モデルが造形可能な「HP Jet Fusion 540 3D プリンティングソリューション」と、フルカラーで造形できる「HP Jet Fusion 580 3D プリンティングソリューション」の2機種となる。小型の筐体や操作のしやすさを特長とし、製造業の設計部門や、教育機関での使用に適している。
初期のデザイン試作から量産までをHP Jet Fusionプラットフォーム上で完遂できるようになり、新しいデザインやアプリケーションの試作、開発を効率化する。
500シリーズは、主要なカラーファイルフォーマットであるOBJ、VRML ver.2.0、3MFに対応。シリーズ専用の新材料「HP 3D High Reusability CB PA 12」も発売される。
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