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“IoTを超える”ソラコム、ダイハツは何のために採用したのかDiscovery 2019(1/2 ページ)

ソラコムが年次ユーザーイベント「Discovery 2019」を開催。基調講演に登壇した同社社長の玉川憲氏は、ユーザー数が1万5000社、IoT向けデータ通信サービスの回線契約数が100万を突破したことなどを報告した。また、ダイハツ工業 くらしとクルマの研究所 所長の生駒勝啓氏が登壇し、同社におけるソラコムの採用事例を紹介した。

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ソラコムの玉川憲氏
ソラコムの玉川憲氏

 ソラコムは2019年7月2日、東京都内で年次ユーザーイベント「Discovery 2019」を開催した。基調講演に登壇した同社社長の玉川憲氏は、ユーザー数が1万5000社、IoT(モノのインターネット)向けデータ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」の回線契約数が100万を突破したことなどを報告。また、SORACOM Air for セルラーをグローバルプラットフォームに進化させるための施策として、国内利用時のマルチキャリア化、国内外での通信料金の値下げ、遅延時間の抑制、通信速度上限の引き上げを行うことを発表した※)

※)関連記事:ソラコムが通信料を値下げ、100万回線達成のスケールメリットをユーザーに還元

 1年間に開催した「Discovery 2018」で報告したユーザー数は1万社以上だったが、そこからさらに加速して1万5000社を超えたことになる。パートナー数も申請登録で530社以上、認定済みパートナーも116社まで伸びている。玉川氏は「今回のDiscovery 2019のテーマは『IoTを超えて』。“IoTの民主化”を掲げてさまざまな機能拡充を続けてきたが、今後もIoTの可能性を広げられるようにしていきたい」と語る。

ソラコムの沿革
ソラコムの沿革(クリックで拡大) 出典:ソラコム

 業種特化ではなく「ホリゾンタルに」(玉川氏)事業を展開しているソラコムは、公開されているだけで100以上の採用事例が生まれている。玉川氏はそれらの中から「IoT×コンシューマー」「IoT×シェアリングエコノミー」「IoT×リカーリングビジネス」に関わる採用事例を紹介した。IoT×コンシューマーの代表になるのは、ソースネクストのAI翻訳機「ポケトーク」やGROOVE Xの家族型ロボット「LOVOT」だ。IoT×シェアリングエコノミーでは、neuetのシェアサイクルサービス「メルチャリ」、GREEN UTILITYのモバイルバッテリーシェアサービス「Mocha」などがある。IoT×リカーリングビジネスからは、天然水を必要なタイミングで届ける富士山の銘水のIoTウォータサーバや、明太子のふくやが福岡限定で展開する明太子を必要なタイミングで届ける「ふくやIoT」を挙げた。「インターネット・オブ・タラコが登場するなんて想像もしていなかった(笑)」(玉川氏)。

玉川氏も興味津々の「ふくやIoT」
玉川氏も興味津々の「ふくやIoT」。なお、このIoTは、いつも、おいしい、とどくの略語(クリックで拡大) 出典:ソラコム

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