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都営地下鉄が新型QRコードを用いたホームドア開閉制御システムを採用:組み込み採用事例
デンソーウェーブは、新型QRコード「tQR」を用いたホームドア開閉制御システムが都営地下鉄浅草線で採用されたと発表した。tQRが印刷されたラベルを車両の扉に貼るだけなので、大規模な改修が必要なく、安価でシステムが導入できる。
デンソーウェーブは2019年5月22日、新型QRコード「tQR」を用いたホームドア開閉制御システムが、都営地下鉄浅草線で採用されたと発表した。ホームドアは同年6月8日の終車後より新橋駅2番線から順次設置され、同年10月に新橋駅で運用を開始する予定だ。
tQRを利用したホームドア開閉制御システムは、デンソーウェーブと東京都交通局が共同で開発。2017年11月から大門駅で約1カ月間実施したホームドアとの連動検証を経て、今回実用化した。
同システムはQRコードと駅ホームのスキャナを用いるため、通信制御機器を使ったシステムより安価で導入できる。また、tQRが印刷されたラベルを車両の扉に貼るだけなので、大規模な改修工事を必要としない。さらに、ホームドアの連動開閉は、車両側ドアだけで制御するため、ホームドア開閉による駅停車時間の延長を抑える。
東京都交通局は、同システムを2020年までに都営浅草線の新橋駅、大門駅、三田駅、泉岳寺駅に設定する予定だ。2023年までに浅草線全駅への設置を目指す。
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