どうして地下鉄のホームにLiDARがあるのか、東京メトロに聞いてきた
1カ月前の編集後記で、地下鉄のホームにLiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)がいっぱいあった! というエピソードを書きました(※)。
(※)関連記事:地下鉄のホームに現れたLiDAR
ある日、ぼんやりしながら歩いていた筆者は、地下鉄のホームの天井からLiDARがぶら下がっていることに気付きました。自動車業界を取材する立場からすると、LiDARは高価なセンサーです。欧州プレミアムブランドのフラグシップセダンでも1個使うかどうかですし、別の日系自動車メーカーからは「(高価すぎて)今のシステムには必要ない」とも言われてしまう存在です。
そんなLiDARが、地下鉄のホームでたくさん使われており、中にはLiDARを3個重ねて設置している場所もありました。監視カメラの代わりなのか、人がちゃんと乗り込んだかどうかをセンシングしているのか、LiDARよりもカメラの方が情報量が多いのではないか、とても不思議でした。それからというもの、地下鉄に乗るたびに「この駅にLiDARはあるか、いや、ない」と探していましたが、ない駅の方が多いのです。
先日、東京メトロの方々にLiDARの使い道について教えていただくチャンスがありました。1番大きな目的は、ホームドアの早期設置なのだそうです。
関連記事
- ≫過去の編集後記
- パナソニックの自律移動ロボット向けライダー、2個のモーターで広角スキャン
パナソニックが自律移動ロボット向けに開発した3次元距離計測センサー「3D LiDAR」は、2個のモーターを用いた独自構造により垂直方向60度、水平方向270度の広角スキャンを実現した。 - 「世界最高」性能の自動運転車向けライダーを実現、測定距離が2倍に
東芝は、自動運転システムのセンサーなどに用いられるライダー(LiDAR)向けの計測回路技術を開発した。従来の車載用ライダーと比較して測定可能距離が2倍となる200mを実現しており、その性能は「世界最高」(同社)だという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.