自動車から医療まで、量産積層造形向け金属材料4種類を発表:3Dプリンタニュース
EOSは、量産積層造形向けの新しい金属材料を発表した。「EOSステンレス鋼CX」「EOSアルミニウムAlF357」「EOSチタンTi64グレード5」「EOSチタンTi64グレード23」の4種で、自動車から医療まで幅広い用途に利用できる。
幅広い用途に対応できる4種類の新たな金属材料
EOSは2019年5月16日、新たに4種類の金属材料「EOSステンレス鋼CX」「EOSアルミニウムAlF357」「EOSチタンTi64グレード5」「EOSチタンTi64グレード23」を発表した。量産積層造形向けで、自動車から医療まで幅広い用途に対応できる。
EOSステンレス鋼CXは、3Dプリンタ「EOS M 290」用の金型グレード鋼で、強度、硬度が高く、耐腐食性にも優れる。この素材で製造した部品は機械加工しやすく、美しい研磨仕上げが可能だ。
EOSアルミニウムAlF357は「EOS M 400」用で、近々EOS M 290にも対応予定だ。AlF357で製造した部品は、機械的、動的荷重に対して高い特性を発揮。熱疲労にも強く、耐腐食性を有する。
EOSチタンTi64グレード5は、熱間等静圧圧縮成形(HIP)を経ることなく高い疲労強度を持たせるため、特別に開発された。優れた耐腐食性も備えており、航空宇宙や自動車用途に適している。EOS M 290で使用できる。
EOSチタンTi64グレード23も、高い疲労強度を持たせるために開発された。強度の点では「Ti64」よりわずかに劣るが、伸長性と破壊靭性が向上し、特に医療用途に適している。同材料もEOS M 290で使用できる。
全4種類の材料特性データや走査型電子顕微鏡(SEM)画像も同時に提供するため、生産の透明性向上や基準の確立に寄与する。
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