ニュース
極小部品を検査できる、超小物部品専用検査選別装置を開発:FAニュース
日東精工は、超小物部品の専用検査選別装置「MISTOL Fタイプ」を発表した。硬質ガラスディスクの採用により、ワーク上下端面の同時検査が可能で、計数機能や定量停止機能、NG品のみを確実に排出する機能などを備える。
日東精工は2019年6月3日、超小物部品の専用検査選別装置「MISTOL(ミストル)Fタイプ」を発売した。希望販売価格は1290万円からで、年間20台の販売を目指す。
MISTOL Fタイプは、0.6〜1mm径のねじなど、平面上に安定して倒立可能な極小部品を検査対象とする。製品の傷や打痕、色を確認する外観検査や、寸法検査、異種混入検査に対応する。硬質ガラスディスクの採用により、ワーク上下端面を同時に検査可能だ。
検査速度は1分当たり約100〜500個で、最大32品種に対応する。OK、NG、TOTALをカウントする計数機能、指定数量の完了時やワークのない時に自動停止する機能、異常警告機能を備える。また、NG品排出部の設計を改善し、NG品のみを確実に排出する。
35万画素モノクロカメラを搭載しており、検査内容によってカラーカメラや高画素カメラにも対応可能だ。検査ステーションとして最大3ステーション、カメラ6台を設置できる。
サイズは、検査部が700×650×528mmで、省スペース化により卓上に設置できる。操作部は310×150×210mm、制御部600×300×600mmとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 第4次産業革命で変わる検査と品質向上の取り組み
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説していきます。第21回となる今回は、IoTやAIを活用することで品質向上への取り組みがどのように変化するのかという点を紹介します。 - 品質不正問題にどう立ち向かうのか、抜本的解決のカギはIoTと検査自動化
2017年の製造業を取り巻く動きの中で、最もネガティブな影響を与えたのが「品質不正」の問題だろう。「日本のモノづくり」のブランド力を著しく傷つけたとされるが、2018年はこの問題にどう対応するのかという点は、全ての製造業の命題である。人手不足が加速する中、解決につながる「仕組み」や「ツール」に注目が集まる1年となる。 - IoT時代にどう立ち向かうか、自動検査の位置付けを変えたマインドセット
「検査装置は不具合を見つける装置ではなく、不具合を出さないためのものだ」――。基板実装ラインなどで使われる外観検査装置で好調を続けるサキコーポーレーションだが、成功の土台には「マインドセット」の取り方にあったという。サキコーポレーション社長の秋山咲恵氏の講演の内容をお届けする。 - マシンビジョンとは何か?
製造現場のプロセス自動化や品質向上に役立つマシンビジョンの基礎知識をお伝えする本連載。第1回は、マシンビジョンとは何かを解説するとともに利点について紹介する。 - 製造現場における画像処理【前編】
製造現場における画像処理技術とは何か? その特徴や導入時のポイントなどをきちんと理解し、生産性向上に役立てていきましょう。連載第5回のテーマは「製造現場における画像処理」についてです。具体的に画像処理が製造現場で効果的に利用されている実例を紹介します。