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タイで進むタイランド4.0、日立製作所が取り組むASEANのデジタル変革第4次産業革命の現在地(2/4 ページ)

全世界的に第4次産業革命への動きが加速する中、タイでもタイランド4.0とする政策が進行。政府間での協力での覚書なども締結されているが、民間でも日本企業とタイ企業との連携強化の動きが進む。その中で日立製作所はいち早くタイにIoT拠点である「Lumada Center Southeast Asia」を設立し、東南アジア地域企業のデジタル変革を支援する取り組みを行う。日立製作所の取り組みを追う。

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「Lumada Center Southeast Asia」とは

 「Lumada Center Southeast Asia」は2018年9月に、タイのチョンブリ県にあるアマタシティ・チョンブリ工業団地内に開設された。タイおよびASEAN企業、タイへの進出企業が、IoTやAIなどを活用した産業のデジタル変革を進める協創の場とする。

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アマタシティ・チョンブリ工業団地の入り口にある看板(クリックで拡大)

 タイでは「タイランド4.0」における経済転換の動きを進めていることを先述したが、タイ政府がこれらの重点分野の企業誘致を進め集積化を進めているのが、東部経済回廊(EEC)である。EECは、チョンブリ県とラヨーン県、チャチェンサオ県にまたがるが、「Lumada Center Southeast Asia」が設置されたアマタシティ・チョンブリ工業団地もこのEECの中核となる工業団地の1つだ。「Lumada Center Southeast Asia」は同工業団地に入ってすぐの好立地となっている。

 設備としては、「IoTソリューションルーム」と「協創ルーム」の2つの空間を用意。「IoTソリューションルーム」は製造ラインを模した空間となっており、日立製作所が自社内など含めて以前から取り組んできたITとOTを活用したソリューション事例などを再現し、実際の動きなどを見ながら、IoT活用の方向性などを具体化していく。

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「Lumada Center Southeast Asia」の「IoTソリューションルーム」。製造ラインを模した設備が用意されており、ロボットなどを使った組み立てなど、実際の製造ラインにおける課題を解決する試行錯誤の場として利用できる(クリックで拡大)

 「協創ルーム」はユーザーの抱えるビジネス課題の発見と分析、課題に対して提供可能なソリューションを議論する場として活用する。

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「Lumada Center Southeast Asia」の「協創ルーム」。議論の場として活用する。(クリックで拡大)

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