ニュース
製品外観検査の省力、自動化を支援するソリューションを共同開発:製造マネジメントニュース
リコーは画像AIソリューションを手掛けるRidge-iと資本業務提携する。リコーの光学技術とRidge-iの画像AI技術を組み合わせ、製品外観検査の省力、自動化を支援するデジタルソリューションを共同開発する。
リコーは2019年4月4日、画像AI(人工知能)ソリューションを手掛けるRidge-iと資本業務提携することを発表した。両社の技術を組み合わせ、製品外観検査の省力、自動化を支援するデジタルソリューションを開発、提供する。
Ridge-iは画像AI分野において高い技術力を有し、画像AIソリューションのコンサルティングおよび開発、導入を手掛ける。リコーは光学技術や画像処理技術に強みがある。
今回の提携により、リコーの光学技術とRidge-iの画像AI技術を融合させたデジタルソリューションを共同開発する。製品外観検査の省力化や自動化を支援し、ユーザーの生産性向上や売り上げ拡大などにつなげる。
製品外観検査は製品の品質を維持、保証するため、さまざまな業界で実施されている。しかし、色ムラ、傷、形状などの外観検査や異物検査は目視に頼ることが多く、熟練工の不足などによる検査業務の省力、自動化のニーズが高まっていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 荏原製作所とリコーがAIベンチャーに出資、業務提携も
Ridge-iは、官民ファンドのINCJ、荏原製作所、リコーなどを引受先とした第三者割当増資の実施について発表した。増資により、既存事業を拡大し、研究開発環境を整備する。また、優秀な人材の育成にも力を入れる。 - AIで製鉄所の安全を守る、人物検知でラインの自動停止も
JFEスチールは、NECおよびNECソリューションイノベータとともに、AIによる画像認識技術を製鉄所の安全行動サポートに活用する技術を開発した。 - 月額26万円で画像認識AIによる外観検査ができる、「製造業の関心極めて強い」
NTTコムウェアは、ディープラーニングを用いた画像認識AI「Deeptector」の新製品となる「産業用エッジAIパッケージ」を発表した。HPEのエッジコンピューティング向け製品「Edgeline EL1000 Converged IoT System」にNVIDIAの「Tesla P4」を2枚組み込み、Deeptectorをプリインストールしたパッケージ製品で、月額26万円からで利用できる。 - 豊田自動織機の生産ラインでの実績を製品化、AI画像認識技術サービス
豊田ハイシステムは、「第30回 設計・製造ソリューション展(DMS2019)」において、2018年春から事業化している「AI画像認識サービス」を展示した。 - AIとIoTの活用はモノづくり革新の現実解へ、NECが導入事例など成果を訴求
NECは、ユーザーイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2017」において、自社での実践事例と多くの導入事例などをもとに、現実感の増したスマートモノづくりソリューションをアピールした。 - 深層学習とルールベースの両方で外観検査、キヤノンITSがマシンビジョンを提案
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、「Embedded Technology 2018/IoT Technology 2018(ET2018)」において、キヤノンのマシンビジョンシステムを用いた外観検査ソリューションのデモを2種類披露した。