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パナソニックがコンビニ運営に踏み出し、ファミマは無人店舗をためらわず:イノベーションのレシピ(2/3 ページ)
ファミリーマートとパナソニックは2019年4月2日、パナソニックの佐江戸事業場(横浜市都筑区)の一角に建設していた、IoT(モノのインターネット)を活用する次世代型コンビニエンスストアの実現に向けた実証実験店舗となる「ファミリーマート 佐江戸店(以下、佐江戸店)」を報道陣に公開した。
約20台のカメラと50〜60台のセンサーを使用
業務アシストシステムとIoTデータマーケティングでは、約20台のカメラと50〜60台のセンサーなどで収集したIoTデータを用いて、棚の欠品補充や混雑時のレジ対応を迅速に行ったり、動線分析による店舗レイアウトや棚割り、品ぞろえの調整を行ったりできる。
天井のカメラによる画像認識で菓子、カップ麺、ホットスナックの棚の欠品を検知し(左)、従業員の腕に装着しているウェアラブル端末に送信する(右)。ウェアラブル端末に送信される情報は、棚の欠品だけでなくレジの混雑などもあり、店舗内の問題に素早く対応できるようになっている(クリックで拡大)
店内POP・電子棚札化は、紙の棚札を電子棚札に置き換えるものだ。この電子棚札は、電子ペーパーによる価格などの棚札内容の表示と、独自プロトコルによる2.4GHz帯の近距離無線通信による棚札情報の一括更新が可能だ。ボタン電池で動作し、1日1回の書き換えで5年間稼働する。
モバイルオーダーは、スマートフォンアプリを使って昼食時の弁当の宅配に対応できるようにするシステムだ。当面はパナソニック社員向けにサービスを提供する。なお、宅配以外にも、購入する商品を選んでおいて取り置きしてもらい、店舗到着時に受け取るだけで済むというサービスの提供も可能だという。
対面ホンヤクは、タブレット端末とマイクを使った多言語コミュニケーションの円滑化ツールで、外国人観光客への対応などに活用できる。イートイン・空間演出では、パナソニックの大型プロジェクターなどを使って、居心地よい空間やさりげない形での情報配信を演出する。
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