IT技術動向調査――今後ニーズが高まるのは「AWS」「5G」「Python」:キャリアニュース
VSNが「今後、現場におけるニーズが高まると思うIT技術に関する動向調査」の結果を発表。ニーズが高まると思われる技術は「AWS」「5G」「Python」だった。中には順位が大きく変動した技術もあり、この1年でのニーズの変化がうかがえる。
エンジニア人材サービスを提供するVSNは、2019年3月19日、「今後、現場におけるニーズが高まると思うIT技術に関する動向調査」の結果を発表した。
同調査は、同社の取引先企業を対象とし、そのうち276社から有効回答を得た。
今後、現場でのニーズが高まりそうなIT技術を部門ごとに尋ねたところ、「OS、サーバ、ストレージ、データベース」部門の1位は、2018年に引き続き「AWS(Amazon Web Services)」。2位はMicrosoftのクラウドプラットフォーム「Azure」で、前年の4位から順位を上げている。3位は、前年2位の「VMware vSphere6」だった。
1年でニーズが大きく変化
「ネットワーク、セキュリティ、運用」部門は、前年5位だった「5G(次世代移動通信)」が1位となった。2位は「次世代ファイアウォール」と「総合運用ツール」。前年1位の「IDS、IPS」は9位に順位を下げており、1年でニーズが大きく変化していることがうかがえる。
「開発ツール、方式、言語」部門は、2018年と変わらず1位が「Python」、2位が「Ansible」だった。3位は、前年5位の「アジャイル、スクラム開発」。大きく順位を上げたのは前年15位だった「継続的インテグレーション」で、今回7位にランクインしている。前年3位の「IoT(モノのインターネット)」は今回8位で、「開発ツール、方式、言語」部門についてもニーズの変化が見られた。
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