この記事は、2019年3月15日発行の「FA メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
キーワードは“ありのままで”、つながらない工場をつなぐ方法
ここ最近、スマート工場や工場のIoT活用などの領域では、「つながる」を進展させる大きな発表が続いたと感じています。1つ目は、経済産業省が主導しIVIでの活動を通じて、DMG森精機、日立製作所、ファナック、三菱電機などが共同開発した、製造データを相互流通可能とするフレームワーク「コネクテッドインダストリーズオープンフレームワーク(CIOF)」です。それぞれが個別のIoTプラットフォームを展開する中で、プラットフォーム内の設定などを特に変更しなくても、データ連携ができる枠組みを構築しました※)。
※)関連記事:製造IoT基盤間のデータ連携、日立、三菱、ファナック、DMG森精機らが共同開発
2つ目がTSN(Time Sensitive Networking)対応のFA製品の市場投入が発表されたことです。三菱電機が2019年5月から順次、「CC-Link IE TSN」対応FA機器群を102機種投入することを発表しました。「TSN」は、イーサネットをベースにしながら時間の同期性を保証しリアルタイム性を確保できるようにしたネットワーク規格です。ポイントは同一配線で時間ごとに分けて異なるネットワークプロトコルの通信を流すことができる「時分割」という機能を備えている点です。これにより、既存のネットワーク設備などを変更なしに、データを一元的に収集できるようになります※)。
※)関連記事:TSN対応FA製品が市場投入へ、三菱電機が「CC-Link IE TSN」対応102機種を5月に
これらは、プラットフォーム間連携と産業用通信規格の話であり、異なる領域ではあるのですが、1つ共通のキーワードがあることに気付くと思います。
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