タッチスクリーンを採用したマルチフィールドテスタOTDR:FAニュース
横河計測は、ハンドヘルド型OTDR「AQ1200」シリーズの後継機「AQ1210」シリーズのマルチフィールドテスタOTDRを発売した。コンパクトなサイズ、タッチスクリーンの採用に加え、長時間バッテリーを搭載する。
横河計測は2019年2月27日、ハンドヘルド型「OTDR AQ1200」シリーズの後継機「AQ1210」シリーズのマルチフィールドテスタOTDRを発売した。コンパクトなサイズ、操作性を向上するタッチスクリーンの採用に加え、長時間バッテリーを搭載する。
ボディーはA5型のコンパクトサイズで、5.7インチの静電容量式タッチスクリーンを搭載。ハードキーを搭載し、OTDR波形観測点のマークや移動をロータリーエンコーダーを使用して容易にできる。最長10時間使用可能な大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、AC電源のない現場でも終日作業ができる。
スプリッタ(光を分岐させる機器)を含むPON回線を自動測定でき、スマートマッパー機能を標準搭載。1回の操作で自動的に複数回測定し、測定結果を合成してアイコン図形でネットワーク上の不具合箇所をマップ表示するため、光ファイバーの切断や曲がりといった情報をアイコンで確認できる。
また、USBドングルにより、Wi-Fi接続に対応。ファイルをリモートで転送したり、PCやスマートフォンからOTDRを操作できる。
光ファイバー敷設工事や保守作業における品質評価および光ファイバーの損失特性や障害位置の特定などに適している。OTDRとしてのみならず、パワーメーターや光源としても使用できる。
FTTA、FTTHなどの工事用モデル「AQ1210A」、FTTA、FTTHなどの工事用高ダイナミックレンジモデル「AQ1215A」、FTTHなどの工事や保守およびWDM回線の保守対応モデル「AQ1210E」、FTTHなどの工事や保守およびWDM回線の保守対応高ダイナミックレンジモデル「AQ1215E」、FTTHなどの工事や保守用および保守波長対応高ダイナミックレンジモデル「AQ1215F」の5モデルを展開する。
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