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複数のLPWA規格間のブリッジ通信を可能にするソフトウェア:組み込み開発ニュース
ラピスセミコンダクタは、Sigfoxサービスエリア外からの通信を可能にする「LPWAブリッジ通信用ソフトウェア」を開発した。複数の無線通信規格に対応し、従来のLPWAだけでは難しかった広い範囲に、信頼性の高いIoTシステムが構築できる。
ラピスセミコンダクタは2019年1月29日、Sigfoxサービスエリア外からの通信を可能にする「LPWAブリッジ通信用ソフトウェア」を発表した。同社のサポートWebサイトから無償でダウンロードできる。
LPWA(低消費電力広域)ネットワークの代表格であるSigfoxは、基地局の設置が不要で、端末コストが比較的手頃なため、日本の主要都市でエリア展開が進んでいる。しかし、高層マンションなどによる不感帯や、農地や山岳地帯などエリア外では通信不能となる。
今回開発したLPWAブリッジ通信用ソフトウェアは、複数の無線通信規格に対応した同社のLSI「ML7404」を搭載したIoT(モノのインターネット)端末や中継機端末に組み込むことで、SigfoxとIEEE 802.15.4kの2つを使ったLPWA間のブリッジ通信や、Sigfoxエリア外との通信を可能にする。これにより、LPWAだけではカバーできなかった広い範囲にも、信頼性の高いIoTシステムを構築できるようになる。
ML7404は、Sigfoxに加え、長距離伝送が特徴のIEEE 802.15.4k、近距離無線方式の一種IEEE 802.15.4gの3つの無線方式に対応している。今後、同社ではML7404をベースに、Sigfox端末を遠隔更新できる「FOTA」など、ソフトウェアを順次提供していく。
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