DeNAの個人間カーシェアの利用実績、千代田区ユーザーは月平均3万6000円受け取る:モビリティサービス
ディー・エヌ・エー(DeNA)は2019年2月12日、同社が提供する個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」の東京23区における利用状況と人気車種を発表した。
ディー・エヌ・エー(DeNA)は2019年2月12日、同社が提供する個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」の東京23区における利用状況と人気車種を発表した。
東京23区を車両の受け渡し場所としている車両を対象に、2018年暦年のシェア回数をモデルごとに集計した結果、トップはBMW「3シリーズ」で646回だった。エニカを利用する3シリーズのオーナーは、シェアリングの利用料金として月額平均で1万9000円を受け取っているという。また、シェアリングの利用料金として受け取る金額を区ごとに集計すると、千代田区が最も多く月額平均で3万6000円となった。
DeNAは「個人間カーシェアの活用により維持費を軽減でき、駐車場代が高いエリアや高級車でも保有しやすくなる」とコメントしている。
月額平均4万円近く受け取れるモデルも
東京23区内で2018年のシェア回数が多かったモデルをまとめたランキングでは、3シリーズに続いてポルシェ「カイエン」が525回で2位にランクインした。3位はトヨタ自動車「アルファード」(シェア回数509回)、4位が日産自動車「セレナ」(同434回)で、ミニバンの人気も高かった。5位はメルセデスベンツ「Eクラス」(同429回)となった。ランキングの大半は輸入車が占めている。
上記の人気車種のオーナーが受け取るシェアリングの利用料金は、月額平均でカイエンとアルファードが3万9000円、セレナが2万1000円、Eクラスが2万8000円となっている。シェアリングの利用料金はクルマの購入金額や購入時の走行距離、年間維持費を基にDeNA側で上限を定めており、オーナーは上限までの範囲内で自由に設定している。設定できる利用料金は新車と中古車で差があり、中古車の中でも購入時点の走行距離で差がつくと考えられる。
シェアリングの利用料金として受け取る金額の区ごとのランキングでは、文京区、港区、新宿区、中央区が千代田区に次ぐ同率2位となり、月額平均で2万8000円となった。同率6位は北区と渋谷区で2万7000円となる。
若年層がクルマを買いたくない理由として、日本自動車工業会の調査では、駐車場代など今まで以上にお金がかかることなど、維持費の高さが挙げられている。また、購入しても、年間運転時間から算出できる車両の稼働率は3%程度で、97%の時間は駐車場に眠っている現状があるという。DeNAは、駐車場に眠っている車を有効活用する個人間カーシェアによって維持費を軽減することを狙っている。
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