産業用プリンタは造形サイズを拡大してより速く、個人向けフルカラーはより安くて使いやすく:DMS2019(2/2 ページ)
XYZプリンティングジャパンは2019年2月6日、「第1回 次世代3Dプリンタ展」で3Dプリンタ「MfgPro700 xPF」と「MfgPro1600 xPF」、個人向けフルカラー3Dプリンタ「ダヴィンチ Color mini」を発表した。
デスクトップ3Dプリンタがさらに安く
ダヴィンチ Color miniは、従来のフルカラー3Dプリンタ「ダヴィンチ Color」と比較してコストが大幅にダウンしたこと、本体サイズが小さくなったこと、設置の手間が省かれたことが特長だ。販売価格は24万8000円(送料、設置費用込)。なおダヴィンチ Colorは69万8000円(送料、設置費用込)で販売されている。黒インクについては品質改良版が2019年4月に販売される。
ダヴィンチ Color miniは机上に置きやすい製品を目指したという。本体サイズは507×447×541mm、最大造形サイズは□130mm。本体サイズはダヴィンチ Colorの600x581x640mmと比較してXYZ方向で約100mmほど小さくなったものの、造形サイズはXとY方向でそれぞれ50mm小さくなった程度でとどまっている。
ダヴィンチ Colorはプリントヘッドがカラーごとに分かれていたが、新製品では1つになった。ステンレス製ノズル(従来品は真ちゅう製)になり、造形材料としては、メタリックPLAフィラメントにも対応する(フルカラープリントには未対応)。
メタリックPLAフィラメントは銅成分を含有し、造形品の強度を確保できる。造形品は研磨することで表面に光沢を出すことが可能だ。
オプションパーツとして「レーザーモジュール」を提供し、こちらを実装すれば革や木材、厚紙などにレーザー刻印が可能だ。
RLLのレーシングカーの試作品を展示
XYZは2018年12月にインディカー・シリーズに参戦する佐藤琢磨氏が所属する米国のレーシングチーム「レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)」とパートナーシップ契約している。今回の次世代3Dプリンタ展のXYZブースではXYZ製3Dプリンタによる試作品の一部も展示した。
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