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百度のエッジAIアプリケーションが「Zynq UltraScale+ MPSoC」を採用:組み込み採用事例
Xilinxは、Baidu(百度)製のエッジAIアプリケーション「EdgeBoard」に、「Zynq UltraScale+ MPSoC」が採用さ
Xilinxは2019年1月16日、同社の「Zynq UltraScale+ MPSoC」が、Baidu(百度)製のエッジAI(人工知能)アプリケーション「EdgeBoard」に採用されたと発表した。スマートビデオを使ったセキュリティ監視ソリューション、先進運転支援システム、次世代ロボットなどエッジアプリケーション製品の開発につながる。
Zynq UltraScale+ MPSoCは、プログラマブルロジックを備えた高性能リアルタイムプロセッサを搭載。EdgeBoardに高いシステムパフォーマンス、柔軟性、スケーラビリティを提供する。
EdgeBoardはもともと完全構成済みのターンキーソリューションだが、「Baidu Brain AI Hardware Platform イニシアチブ」の一環として、構成とカスタマイズが可能。開発者やエンジニアは実証済みテクノロジーを利用することも、独自モデルを実装することもできる。
Baidu Brain AI Hardware Platformは、エッジAIアプリケーション向けのオープンコンピューティングサービスとハード、ソフトウェア製品を包括した「Baidu Brain AI capabilities open platform」の一部だ。
XilinxのMPSoCを採用したEdgeBoardを提供することで、次世代AI製品の迅速な構築と市場への導入を可能にするとしている。
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