ファーウェイが64コアサーバ用プロセッサを発表、外販はなし:組み込み開発ニュース
華為技術(ファーウェイ)は2019年1月7日(現地時間)、Armベースのデータセンター向けプロセッサ「Kunpeng 920」を発表した。同プロセッサはビッグデータや分散ストレージ、またはArmのネイティブアプリケーションに対応したもので、競合製品と比較して高い性能と電力効率を持つという。
華為技術(ファーウェイ)は2019年1月7日(現地時間)、Armベースのデータセンター向けプロセッサ「Kunpeng 920」を発表した。同プロセッサはビッグデータや分散ストレージなどのArmネイティブアプリケーションに対応したもので、競合製品と比較して高い性能と電力効率を持つという。
Kunpeng 920はARMv8アーキテクチャを採用し、動作周波数2.6GHzで64コアを集積するプロセッサ。設計は同社子会社のHiSiliconが担当し、7nmプロセスによって製造される。分岐予測アルゴリズムの改善や実行ユニット数を増やしたことが特徴で、メモリ周りでは8チャンネルのDDR4 SDRAMをサポート。メモリ帯域幅は「競合と比べて46%向上させた」(ファーウェイ)とする。
その他、100GビットのRoCE(RDMA over Converged Ethernet)やPCI Express 4.0、CCIX(Cache Coherent Interconnect for Accelerators)等各種インタフェースのコントローラを統合しており、合計640Gビット/秒の帯域幅を確保する。
この結果、同プロセッサでは整数演算の性能を評価するSPECintで930超のスコアを達成したとし、同じくARMv8アーキテクチャを採用する競合製品と比較して約25%高い結果だという。また、電力効率についても他社製品から30%の改善があったとした。
同プロセッサは「チップ単体での外部販売は計画しておらず、サーバに搭載した形で外部への提供を行う」(ファーウェイ日本法人広報)とする。同プロセッサを搭載するサーバ『TaiShan』シリーズも同時に発表されており、ビッグデータを活用するアプリケーションにおいてコンピューティング性能を20%程度向上するとうたっている。
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