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VR/ARで新しいSOLIDWORKSは「もっと見える」ようになる3D設計推進者が見たSWWJ2018(2/3 ページ)

2018年11月9日に開催された「SOLIDWORKS WORLD JAPAN 2018(以下、SWWJ2018)」に参加しました。今回のテーマとして「Simulation(シミュレーション)」が押し出されていた印象です。Simulationというと「CAE(Computer Aided Engineering)」のことを開発設計工程では示しますが、今回与えられたSimulationの定義は、「現物ができる前に何ができるのか」ということで、その活用範囲を広く感じました。

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 これまでSOLIDWORKS製品としては、3Dビュワーの「eDrawings」のデータとAR(VRではなく)の連携機能が提供されていましたが、単に3D CADのデータをeDrawingsデータ(拡張子.EASM)に変換するだけのものでした。

  • 単に3D CADデータを見ている感覚
  • グラフィック的にも3D CAD相当の表現力が限界
  • ARでモデルを実物大で見るのが難しい(マーカーサイズに依存するため)

といったところで、機能としては不十分に感じていました。

 そして2016年のVR元年から約2年後、SOLIDWORKS XRの発表となったわけです。


SOLIDWORKS XRの効果

 VRを使用することにより、

「複数人の人がさまざまな角度から実物大のモデルを見る」

「VR上で工具を挿入し、組立性能を検証する」

 といったことができます。


eDrawingsの中でVRを体験

XR Exporter(VR/ARのデータエクスポートツール)について(出典:ソリッドワークス・ジャパン)

 VRはデザインレビューでの用途以外にも、技術者のトレーニングにも有効でしょう。改造設計を行うような場合には、ARを用いて、実機と改造部を融合させれば、3D CAD上だけでは難しい、例えば3D CAD上には存在しない副資材品や配管、ケーブルなどとの干渉問題などを発見しやすそうです。その他では、バーチャル展示ルームとして、社内外で利用することが可能になるでしょう。

 これまでの実機を展示する場合、展示物の数やその大きさなど展示スペースに対しての制約がありましたが、3D CADの設計データをリソースとしてVR/ARを使用して展示するといった活用法も有効でしょう。


シミュレーションとVR/ARの連携

 解析の世界も、VR/ARとの連携をすることになるようです。私も約5年前、流体解析の結果による流れをAR空間で見たことがありますが、とても印象に残る体験となりました。

 解析でもこのように、「より可視化ができる」ということは望ましいことです。「ただ見えればいい」というわけではないのですが、「まずは利用してみる」というところから、その活用性が広がるような気がします。

 SWWJ2018会場でよく聞こえてきた、「リアル・速い(高速表示)・魅せる」という技術は、今さらながらも、製造業への大きな変化を与えるものであり、「ただ見えればいいという他にも、何かありそうだ」と感じました。

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