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サーボドライブのデータ検出機能を強化、ロギングデータ数を4倍に:FAニュース
安川電機は、同社のマシンコントローラー「MP3000」シリーズとACサーボドライブ「Σ-7」シリーズのデータ検出機能を向上させる、ソフトウェアバージョンアップの提供を開始した。
安川電機は2018年12月11日、同社のマシンコントローラー「MP3000」シリーズとACサーボドライブ「Σ-7」シリーズのデータ検出機能を向上させる、ソフトウェアバージョンアップを実施したと発表した。
今回のバージョンアップにより、MP3000シリーズは、ロギングデータ数を拡張。最大64点×4グループだった容量が、最大256点×4グループになった。また、現在の秒単位のタイムスタンプに、マイクロ秒単位まで識別可能なスタンプが追加された。
Σ-7シリーズは、ACサーボドライブから収集可能な振動や外乱、位置決め、通信品質などのセンシングデータを提供し、データのモニター機能を拡充した。サーボドライブ製品自身がセンサーとなり、装置の経年変化や使用環境の変化をリアルタイムに収集する。
対象製品は、マシンコントローラーの「MP3100」「MP3200」「MP3300」(Ver.1.44以降)と、コントローラー内蔵2軸一体サーボパック「Σ-7C」(Ver.1.09以降)。さらに、サーボパック「Σ-7S M-III」「Σ-7W M-III」(Ver.002C以降)とツールの「YASKAWA Cockpit」(Ver.1.0以降)、「MPE720 Ver.7」(Ver.7.46以降)、「SigmaWin+」(Ver.7.27以降)も対象となる。
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