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オープンソースの自動運転ソフトを業界標準へ、トヨタも参加する「AWF」が発足自動運転技術

ティアフォーは、米国のApex.AI、英国のLinaroと共同で、自動運転OSの業界標準を目指す国際業界団体であるThe Autoware Foundation(AWF)を設立する。オープンソースソフトウェアとして無償で利用できるティアフォーの自動運転車向けソフトウェア「Autoware」の普及により、自動運転車の早期実用化を促すのが狙い。

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 ティアフォーは2018年12月10日、米国のApex.AI、英国のLinaroと共同で、自動運転OSの業界標準を目指す国際業界団体であるThe Autoware Foundation(以下、AWF)を設立すると発表した。オープンソースソフトウェア(OSS)として無償で利用できるティアフォーの自動運転車向けソフトウェア「Autoware(オートウェア)」の普及により、国や企業を問わず、自動運転車の早期実用化を促すのが狙い。

 AWFは「Autoware.AI」「Autoware.Auto」「Autoware.IO」という3つのカテゴリーで、Autowareに関する種々のプロジェクトを発足させ、発展させていくための非営利団体である。1つ目のAutoware.AIは、2015年から続く従来のAutowareプロジェクトを踏襲するカテゴリーであり、主に研究開発用途として国内外で既に100社以上、30種類以上の自動運転車両に導入されている。2つ目のAutoware.Autoは、Autoware.AIを機能安全の観点から見直し、ロボット用OSである「ROS 2」のフレームワークを用いて再設計された新しい車載用Autowareの開発を目指すカテゴリーだ。そして3つ目のAutoware.IOでは、Autoware向けのさまざまなECU、アーキテクチャ、車両制御インタフェース、サードパーティー製ソフトウェア、ツール関係を取りまとめるカテゴリーとなる。

 AWFの代表理事は、Autowareの開発者でティアフォー 取締役 兼 CTOの加藤真平氏が務める。拠点は東京都文京区に置く。理事には、AWFの設立企業であるApex.AI CEOのJan Becker氏、Linaro Director of 96BoardsのYang Zhang氏が就任する。

 各種プロジェクトの技術開発を先導する技術委員会(Technical Steering Committee)は、参画企業、団体から選出された代表者によって形成される。また、Autowareは、ROSおよびROS 2をフレームワークとして採用していることから、Open Robotics(OSRF)のBrian Gerkey氏がAWFのアドバイザーを務める。

 設立企業以外の、AWFへの参加企業、団体は以下の通り。アーム(Arm)、AutoCore、AutonomouStuff、イーソル、ファーウェイ(Huawei)/ハイシリコン(HiSilicon)、インテルラボ(Intel Labs)、Kalray、LG電子(LG Electronics)、名古屋大学、OSRF、Parkopedia、RoboSense、SEMIジャパン、SiFive/RISC-V Foundation、StreetDrone、TRI-AD(Toyota Research Institute-Advanced Development)、ベロダイン・ライダー(Velodyne LiDAR)、ザイリンクス(Xilinx)。

 参加企業の中でも、特筆すべきは、トヨタグループが東京都内を拠点に自動運転開発を進めているTRI-ADの存在だろう※)。TRI-AD CEOのジェームス・カフナー氏は「TRI-ADは、AWFへの参加を通して、自動運転技術に関わる、大きく活発で自己組織化されたオープンソースコミュニティーの構築を支援すべくソフトウェアコードの面から貢献する。成果となるソフトウェアコードは、TRI-AD社内でも利用することになるだろう」とコメントを寄せている。

※)関連記事:トヨタデンソーアイシンが都内で自動運転開発を加速「従来と異なる発想で」

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