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高性能で安定した加工を提供するコンパクトマシニングセンタFAニュース

ブラザー工業は、コンパクトマシニングセンタ「SPEEDIO(スピーディオ)」のラインアップに「F600X1」を追加した。振動抑制構造により、主軸回転数の広い範囲において安定した加工が可能になった。

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 ブラザー工業は2018年10月24日、コンパクトマシニングセンタ「SPEEDIO(スピーディオ)」のラインアップに「F600X1」を追加した。金属部品加工における切削性能や信頼性の向上を重視して開発された。同年11月21日より販売する。

 切削性能においては、従来機では加工工具の切り込み量や移動速度などを上げると、細かい振動「びびり」が発生していたが、F600X1では振動抑制構造の構築により、主軸回転数の広い範囲で安定した加工ができるようになった。最適な加工条件の設定や、条件変更も容易にできる。

 主軸モーターには低慣性モーターを採用して、主軸の加速・減速時間を短縮。その結果、工具交換などの非切削時間が短縮した。また、工具交換動作の最適化や移動ブロック間のつなぎを改善。テーブルの駆動をY軸のみとし、テーブル機構を軽量化した。テーブルの最大積載質量は500kgに増加しており、より多様な治具が搭載可能になった。

 信頼性向上の面では、加工で発生する切粉の排出処理を効率化した。切粉を流れやすくするためX軸、Y軸に山形のテレスコカバーを採用。加えて、チップシャワーのポンプを2基設置して切粉の吐出量を増加した。さらに、コイルコンベヤーとチップコンベヤーを使用することで、これまで課題となっていた、重量のある切粉や長い切粉も効率的に排出できる。

 安全面では、主軸に工具が正常に取り付けられているかを確認するATC監視機能を追加。工具が正しくセットされていなかった場合も、監視機能が機械を停止させる。

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コンパクトマシニングセンタ「SPEEDIO F600X1」(クリックで拡大) 出典:ブラザー工業
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左:山形テレスコカバー、右:コイルコンベヤー 出典:ブラザー工業

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