ニュース
過去の対応事例を活用して業務支援するAIサービス:製造ITニュース
東芝デジタルソリューションズは、トラブルなど過去の対応事例を知識として蓄積し、業務支援に活用できるソフトウェア「RECAIUS(リカイアス)ナレッジプラットフォーム」の提供を開始した。
東芝デジタルソリューションズは2018年10月17日、トラブルなど過去の対応事例を知識として蓄積し、業務支援に活用できるソフトウェア「RECAIUS(リカイアス)ナレッジプラットフォーム」の提供を開始した。
RECAIUS ナレッジプラットフォームは、音声や映像から人の意図を理解してビジネスや生活をサポートする、東芝コミュニケーションAI(人工知能)「RECAIUS」の新たなサービスとなる。
例えば、製造装置の不具合が発生した際に、保守員がテキストで入力した不具合の状況とセンサーデータなどの情報を統合して現在の状況を認識。過去の類似事例や、事例を絞り込むために調べるポイントを提示する。提示された情報を元に、不具合の対応経験がない保守員でも、経験がある保守員と同様に保守業務を遂行できる。
また、発生した問題の解決支援だけでなく、現在の状況に類似した事例を提示して問題発生を未然に防ぐことも可能だ。さらに、分析した事例を体系化し、知見として蓄積する。
製造現場の他、医療現場での診断漏れや誤診の回避、介護や接客でのトラブル対応、トラブル回避なども支援する。APIで提供するため、業務内容や利用端末に合わせて活用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- これが東芝の生きる道、デジタル変革で実現するモノづくり新時代
東芝 執行役専務で東芝デジタルソリューションズ社長の錦織弘信氏が「SCF2017/計測展2017 TOKYO」の基調講演に登壇。「デジタルトランスフォーメーションで実現するモノづくり新時代」をテーマにデジタル化の現状と東芝の取り組みを紹介した。 - 東芝が訴える、ビジネスにつながる「デジタルツイン」
東芝デジタルソリューションズは、ユーザーイベント「TOSHIBA OPEN INNOVATION FAIR 2017」において、製造業向けIoTソリューションを訴求。ビジネスとデータの連携させて変革を進める重要性を訴えた。 - 予測精度が50%超向上、機械学習プラットフォームの効果
新日鉄住金ソリューションズは、同社が支援した機械学習プラットフォーム「DataRobot」の導入事例について発表した。導入先のセイコーエプソンが概念実証したところ、予測精度が50%以上向上し、予測モデル作成期間を大幅に短縮できた。 - 東芝、インド企業とスマートファクトリー領域で協業
東芝デジタルソリューションズは、インドのテックマヒンドラと、スマートファクトリー領域で協業することに合意した。これにより、スマートファクトリーソリューションをグローバルに展開していくための活動を開始する。 - NB-IoTを活用したスマートファクトリーソリューションのデモを披露
東芝デジタルソリューションズと中国のファーウェイは、産業向けIoT分野での協業に基づいて、NB-IoTを活用したスマートファクトリーソリューションのデモを披露した。 - 設備保全の現場作業をARで支援するソリューションを提供開始
東芝デジタルソリューションズは、現場の業務効率化や熟練作業者の技術継承などをAR(拡張現実)で支援するソリューション「Meister AR Suite」の提供を開始した。