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エンジンのバルブスプリングが折れる可能性、スバルが国内外で41万台リコール:製造マネジメントニュース
SUBARU(スバル)は2018年11月1日、エンジン部品のバルブスプリングに関するリコールを国土交通省に届け出た。
SUBARU(スバル)は2018年11月1日、エンジン部品のバルブスプリングに関するリコールを国土交通省に届け出た。対象となるのは2012年初めから2013年半ばまでに生産された「インプレッサ」「フォレスター」「BRZ」と、同社が生産しトヨタ自動車が販売する「86」だ。日本での対象台数は10万1153台。まだ正式に届け出ていないが、海外向けではリコール対象が約31万台に上る。リコール費用については現時点で非公表だという。
スバルは2018年10月23日に、2018年4〜9月期決算の業績予想を従来の見通しから下方修正して発表。減益要因は今回発表したリコール費用が大半を占める。営業利益は490億円減の610億円(当初の予想から44.5%減)、当期純利益は301億円減の490億円(同38.1%減)を見込む。
日本では94件の不具合が発生している。市場からの情報で不具合が明らかになった。エンジンから異音が発生する他、最悪の場合には走行中にエンジンが停止する恐れがある。対象となる全車両で、バルブスプリングを対策品に交換する。部品の交換作業には長時間を要するとみられる。
リコールの対象車両では、設計時の想定よりも大きな荷重がバルブスプリングにかかることや、バルブスプリングの材料に含まれる微小な異物によって、バルブスプリング自体が折損することがある。リコール対象期間以降の生産車両では、こうしたバルブスプリングの不具合を踏まえて折損が起きないよう改善を実施しているという。
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