CNC旋盤を自動化し、生産性改善を目指す次世代ロボットシステム:FAニュース
オークマは、スマートマシンCNC旋盤「LB3000 EX II」に搭載可能な次世代ロボットシステム「ARMROID」を開発した。加工室内に搭載する「超融合内蔵ロボット」と「革新的ロボット操作系」で生産性の改善を目指す。
オークマは2018年10月16日、同社のスマートマシンCNC旋盤「LB3000 EX II」に搭載可能な次世代ロボットシステム「ARMROID(アームロイド)」を開発したと発表した。LB3000 EX IIの加工室内に搭載する「超融合内蔵ロボット」と、ティーチング不要の「革新的ロボット操作系」で構成され、自動化と省力化、生産性の改善に貢献する。
NC旋盤の加工室内に多関節ロボットを内蔵し、機械加工中の加工室内でロボット動作を可能にした。また、3種類のエンドエフェクタを収納しており、用途に合わせてロボットが自動交換する。こうした機械とロボットの協調動作により、熟練作業者と同じレベルの加工サポートを実施する。
ロボットが機内に組み込まれているため、機械を据え付けるだけでロボットの立ち上げが完了する。ロボット導入時のシステムインテグレーターは不要だ。同社の新世代CNC「OSP-P300A」により、専門技術がなくても容易な操作が可能で、対話形式で簡単に動作プログラムを作成できる。
同システムの導入により、日中は作業者による手動着脱で小ロット部品を加工し、夜間はロボットが自動で量産加工するなど、働き方に合わせて単体機やロボット自動化セルを自在に構成できる。単体機からロボットセルへの切り替えは、ワークストッカを取り付けるだけで行える。単体機として使う場合は、機内の加工領域外へロボットが自動収納されるため、加工エリアはそのまま使用できる。
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