パナソニックが中国最大の火鍋チェーンの厨房を自動化も「まだ序章にすぎない」:ロボット開発ニュース(2/2 ページ)
パナソニック コネクティッドソリューションズ社は、中国を中心に火鍋チェーンを展開する海底撈(ハイディーラオインターナショナル)が2018年10月28日にオープンする「北京自動化1号店」に、来店客が注文した火鍋の食材が載った皿をロボットが自動で取り出して並べる「自動おかず倉庫」を導入すると発表した。
シンガポールの合弁会社で外食産業のスマート化ソリューションを開発
CNS社は、自動おかず倉庫など外食産業のスマート化ソリューションの開発や事業展開を目的として、海底撈との合弁会社「Ying Hai holding(インハイホ−ルディングス)」を2018年3月にシンガポールで設立している。出資比率は海底撈51%、パナソニック49%で、マネージングディレクターはCNS社の山下純氏が務める。2018年5月には、中国内におけるインハイの事業会社「北京瀛海知能自動化科技(北京インハイスマートオートメーション サイエンス&テクノロジー)」も設立しており、北京自動化1号店の自動おかず倉庫は同社が手掛けたものとなっている。
CNS社と海底撈、インハイの取り組みは、自動おかず倉庫にとどまらず、物流センターの自動化も視野に入れる。食材の製造から店舗に届けるまで、エンドツーエンドのプロセス改善を進めて行くことになる。
樋口氏は「まずは、北京自動化1号店と同様の旗艦店2〜3店舗への導入を進めたい。その後、全店舗への導入を目指すには、コスト削減や軽量化などの課題を解決する必要があるだろう」としている。
張氏は「今回の北京自動化1号店への自動おかず倉庫導入は序章にすぎない。1店舗だけではなく意味がないし、レストラン店舗だけにとどまっていてもダメ。サプライチェーン全体の自動化が必要だ」と述べている。
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