FPGA向けCortex-Mプロセッサを無償提供:組み込み開発ニュース
Armは、ザイリンクスとの協業により「Arm DesignStart」プログラムを強化し、FPGA向けの「Arm Cortex-M」プロセッサを無償提供する。低コストで迅速なFPGAシステムの開発を支援する。
Armは2018年10月1日(現地時間)、ザイリンクスとの協業により「Arm DesignStart」プログラムを強化し、FPGA向けの「Arm Cortex-M」プロセッサを無償提供すると発表した。低コストで迅速なFPGAシステムの開発を支援する。
2010年から開始したArm DesignStartでは、ArmのIPとサブシステムを低価格または無償で提供している。ザイリンクス製品とのFPGA統合により、「Cortex-M1」「Cortex-M3」のソフトプロセッサIPをライセンス料やロイヤリティーなしで利用できる。
今回の協業により、ザイリンクスのFPGA「Spartan」「Artix」「Zynq」シリーズを対象とし、プロセッサアーキテクチャの標準化を進める。また、「Vivado Design Suite」を介して、ザイリンクスのシステムやペリフェラルIPと統合することで、Cortex-Mプロセッサ搭載FPGAシステムを開発できる。
例えば、Zynq SoCポートフォリオに組み込み済みのCortex-AプロセッサとCortex-MソフトIPを使用すると、1つのプロセッサアーキテクチャ上で複数の演算エンジンに処理タスクを割り当てられる。
近年、FPGAやPLDに対する市場のニーズは高まっており、2016〜2022年の出荷量は74%増という予測もある。今回の協業で、各アプリケーションに適した柔軟なFPGA設計をより短時間で達成できるとする。
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