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9種の業界向け、学習済みのWatsonソリューションを発表製造ITニュース

IBMは、農業や人事、マーケティングなど、9種の業界と業種に合わせた、事前学習済みの新しいWatsonソリューションを発表した。

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 IBMは2018年9月24日(現地時間)、9種の業界と業種に合わせた、事前学習済みの新しいWatsonソリューションを発表した。農業、カスタマーサービス、人事、サプライチェーン、製造業、不動産、自動車、マーケティング、広告の業界と業種に対応する。

 例えば、農業向けのプラットフォーム「Watson Decision Platform for Agriculture」は、天気やIoT(モノのインターネット)化されたトラクター、灌漑(かんがい)装置、衛星画像など、さまざまな経路からデータを収集し、農地に関して一元化された予測データをアプリケーションの中で視覚的に提示する。

 農業従事者はその予測を基に、作物の病虫害やその深刻度をAI(人工知能)の画像認識機能から特定して、農薬を散布する場所を判断する。あるいは、水の使用量を予測して無駄をなくし、コスト削減につなげるなど、生産性の向上に役立てられる。

 人事向けの新しいAI機能では、業績の高い従業員の経歴を分析し、その結果を将来有望な応募者の割り出しに用いる。従来は、採用担当者が1枚の履歴書をチェックするのにかけられる時間はわずかで、熟慮した上での判断は困難だった。同機能の分析結果は、採用のための指標となり、採用根拠の提示にも用いることができる。

 広告では、サンドイッチ販売のSubwayが「WEATHERfx Footfall with Watson」を活用。天候パターンに基づいた広告をデザインし、外気温が37℃の時に温かいサンドイッチを宣伝するような、無駄な広告を53%削減することに成功した。

 他にも、「IBM Watson Assistant for Marketing機能」では、担当者がWatsonと簡単な対話をすることでマーケティング活動を支援する。製造現場向けにリリースされた「Watsonツールセット」は、IoTとAIを組み合わせることで、エネルギーの無駄や機器の故障などを特定したり、人が関わる製品検査のリソースを大幅に軽減したりと生産コストの安定化に貢献する。

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