この記事は、2018年10月5日発行の「FA メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
第4次産業革命が“きっと来る”からこそ、必要なリスクヘッジ
IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)技術などを活用した変革の動きが広がりを見せています。ドイツのインダストリー4.0などの動きに触発された製造業はその中でも特に早い動きを示している業種で、特に工場内での先進技術の活用は進んでいるように見えます。MONOistでは、2014年からインダストリー4.0特集を取り上げ、2016年には「IoTがもたらす製造業の革新」という横断特集サイトを立ち上げるなど、この動きを積極的に紹介してきました※)。
※)関連記事:横断特集サイト「IoTがもたらす製造業の革新」
そして、現在多くの製造業や製造現場でこれらの動きが現実のものとなり、多くの成果をもたらしていることを非常にうれしく思っています。先進的な製造業では、企業全体のデジタル変革を推し進め、既存のビジネスに加えてデジタル技術を活用した新たなビジネスを立ち上げるなど、これらの「データ」を基軸とした産業変革の動きはさらなる広がりを見せ始めているところです。
ただ、最近は「来るよ、来るよ」というだけではなく、しっかりリスクについても伝えて「正しい進め方」を紹介しなければならないな、と気を引き締め直しているところです。そのきっかけがGEの苦境です。
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