専門知識なしで動作可能なロボットシステム採用のターニングセンタ:FAニュース
DMG森精機は、ターニングセンタ「ALX 1500」「ALX 2000」「ALX 2500」の3機種を発売した。幅広い分野のワークに対応可能な高い汎用性を備えており、生産現場の多様な課題を解決する自動化システムを提供する。
DMG森精機は2018年9月3日、ターニングセンタ「ALX 1500」「ALX 2000」「ALX 2500」の3機種を発売した。業種を問わない幅広い分野のワークに対応可能な高い汎用性を備え、自動車や建設機械、産業機器など、さまざまな生産現場での自動化を支援する。
ALXシリーズは、ロボットのプログラミングや操作についての専門知識を必要としない新型ロボットシステム「MATRIS」を採用。また、素材の供給から完成品搬出までを1台で完全自動化するガントリローダシステムなど、生産現場の多様な課題を解決する自動化システムを提供する。
チャックサイズは、ALX 1500が6インチ、ALX 2000が8インチ、ALX 2500が10インチに対応する。心間は300、500、1000、2000mmの4タイプを用意。また、心押、ミーリング、Y軸、第2主軸タイプなど豊富なバリエーションをそろえ、機能別に全36種類から選択できる。
主軸は、ターニング用高性能主軸「turnMASTER」を搭載。主軸ラビリンス構造がクーラントの浸入を防いで耐久性を高め、主軸周りに配置した冷却ジャケットが主軸の温度上昇を抑える。ビルトインモータータレットを標準搭載し、刃物台の発熱や振動を抑制してミーリング加工精度を向上できる。オプションで、ホブ加工やギヤ加工など多彩な加工にも対応可能だ。
ベッドの厚さやリブの形状、配置など細部にわたる微妙な調整により、剛性を高めた。すべり案内を採用したX軸が振動を軽減し、荷重に対する弾性変位量が小さいローラガイドを採用したY軸とZ軸が移動体を滑らかに動かす。
操作盤は、加工形態に応じて2種類から選択できる。工具や治具調整といった段取り替え作業の負担を減らす広いドア開口部や機械前面に設置した機内チップバケット引き出しなど、作業性・メンテナンス性にも配慮している。
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