アフリカで1万5000kmを走る、スズキ日野も参加する5大陸走破プロジェクト:製造マネジメントニュース
トヨタ自動車は2018年8月9日、5大陸走破プロジェクトの第5弾を実施することを発表した。同プロジェクトはトヨタ自動車や関連会社の従業員が実際に運転し、現地で日常的に使われている道を走ることで人材を育成するもので、2014年にオーストラリア、2015〜2016年に米州、2017年に欧州を走った。
トヨタ自動車は2018年8月9日、5大陸走破プロジェクトの第5弾を実施することを発表した。同プロジェクトはトヨタ自動車や関連会社の従業員が実際に運転し、現地で日常的に使われている道を走ることで人材を育成するもので、2014年にオーストラリア、2015〜2016年に米州、2017年に欧州を走った。
2018年は8月末から11月初旬にかけて、東アフリカと南部アフリカで1万5000kmを走る。一般生活道路に加えて、未舗装路や高地山岳道路、サファリ、砂漠などで、「ランドクルーザー」「ハイラックス」「フォーチュナー」など四輪駆動車を走らせる。今回は、スズキや日野自動車、トヨタ車体の従業員も参加した混成チームとなる。
トヨタ自動車 社長の豊田章男氏は、「アフリカにおいてクルマは単なる移動手段ではなく、生活をし、命を守るために欠かせない存在になっている。スズキや日野自動車、トヨタ車体の各社はそれぞれが培ってきた得意な領域を持つ。1つのチームとして困難に直面した時に、互いに学び合ことで、もっと深くアフリカの道を知ることができるのではないか」とコメントしている。
5大陸走破プロジェクトでは、2014年に72日間をかけて豪州の砂漠や悪路など2万kmを走った。2015年は北米で、夏季と冬季に分けてデスバレーなど酷暑地、アラスカやカナダの寒冷地など厳しい環境で2万8000kmを、2016年は南米のぬかるんだ道や、標高5640mの高地山岳道路、砂丘など2万kmを走破した。さらに、2017年は、欧州において、欧州車と比較しながら高速道路や長距離移動での2万1000kmの走行データを収集した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- トヨタからデンソーへ、HV基幹部品などの生産・開発を移管
トヨタ自動車は主要な電子部品事業をデンソーに集約する検討を始めた。2019年末をめどにトヨタ自動車 広瀬工場が担う電子部品の生産をデンソーに移管する方向で協議している。2022年以降は電子部品の量産開発機能もデンソーに集約する。 - 自家用車の自動運転は2025年以降? トヨタ奥地氏「NVIDIAでは厳しい」
トヨタ自動車 常務役員の奥地弘章氏が、2018年7月20日開催の「CDNLive Japan 2018」で「自動運転技術への取組み」と題する特別講演を行った。自動運転に関するトヨタ自動車の考えや実現へのキーテクノロジー、課題などが紹介された。 - トヨタらしいIoTは「必要なモノを、必要な時に、必要なだけ」
PTCジャパンのユーザーイベント「PTC Forum Japan 2017」の基調講演に、トヨタ自動車 エンジニアリングIT部長の細川昌宏氏が登壇。「トヨタ生産方式の心を持ったIoT、トヨタらしいIoTをまい進していく」(同氏)と語った。 - 日野とVW商用車部門が協業、「トラックやバスだから協力できることがある」
日野自動車とVolkswagen Truck & Busは、戦略的協力関係の構築で合意した。資本提携については現時点では予定していないという。 - トヨタが2017年から燃料電池バスを市販、東京都交通局の路線バスで採用
トヨタ自動車は、2017年から燃料電池バスを販売する。2018年に新型車を投入し、2020年には東京都などに100台以上を納入する計画だ。燃料電池バスの市販は日本初となる。 - トヨタが3カ月で650億円分の原価低減、いすゞとは資本関係を解消
トヨタ自動車は2018年8月3日、東京都内で会見を開き、2018年4〜6月期(2019年3月期 第1四半期)の決算を発表した。売上高は前年同期比4.5%増の7兆3627億円、営業利益は同18.9%増の6826億円、当期純利益は同7.2%増の6573億円と増収増益だった。連結販売台数は、北米と欧州、アジアでの販売が堅調で、前年同期から2万1000台増の223万6000台となった。