2022年のウェアラブルデバイス出荷台数は、全世界で1億9976万台を予測:ウェアラブルニュース
IDC Japanは、2022年までのウェアラブルデバイスの「世界/国内出荷台数予測」および「市場動向予測」を発表した。2018年の全世界の出荷数は前年比8.2%増の1億2489万台で、2022年には1億9976万台の出荷を予測する。
IDC Japanは2018年7月18日、2022年までのウェアラブルデバイスの「世界/国内出荷台数予測」および「市場動向予測」を発表した。2018年の全世界の出荷数は前年比8.2%増の1億2489万台。2018〜2022年の年間平均成長率は12.5%で、2022年には1億9976万台の出荷を予測する。国内は、2018年が85万6000台、2022年が124万8000台と予測している。
世界のウェアラブルデバイス市場はスマートウォッチ中心の市場へと推移するとしており、現在アップルがリードを広げる一方で、「Wear OS」(旧Android Wear)は伸び悩んでいる。また今後は、中国を中心に、AndroidベースのスマートウォッチがWear OSを上回る可能性があるという。
他に、Fitbitの「Fitbit OS」、Garminの「Connected IQ」、Samsungの「Tizen」などは、近年市場で徐々に存在感を増しつつある。FitbitやGarminは、ヘルスケア、フィットネス分野へのより深い浸透を目指しており、Samsungは業務利用などのビジネス分野で進歩を続けている。
今後、スマートウォッチはより多機能となり、ヘルスケアやフィットネス分野に加え、独立した音声・データ通信機能の搭載によってウェアラブルデバイスとIoT(モノのインターネット)デバイスの統合が予想される。スマートウォッチなどの手首装着型以外にも、耳掛け型や衣類型デバイスも今後シェアが拡大すると予測している。
また、コンシューマー市場が中心の海外と異なり、国内市場は法人需要が市場をけん引している。しかし、市場の多様性の拡大やイノベーション創出などの観点から、コンシューマー市場の活性化が望まれるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマートウォッチの差別化は薬事法・FDA対応に、手首式血圧計を2018年発売
オムロン ヘルスケアは、消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2018」において、手首で測定するスマートウォッチ型の血圧計を出展する。 - 腕帯不要の血圧測定技術を開発、臨床レベルの精度も確保
名古屋大学が腕帯(カフ)を必要としない血圧測定技術を開発した。このカフレス血圧測定技術により、これまでは測定困難だった条件下での血圧変化を「見える化」できる。検証によって同技術が臨床応用可能な精度を有することも確認できた。 - 身につけて気にならないスマートウォッチとは? ソニーは「腕時計」を目指した
ソニーはスマートウォッチ「wena wrist」シリーズの新製品を発売する。ベルト2種類とヘッド3種類を追加し、好みや必要な機能に合わせて組み合わせを楽しめるようにした。 - ウェアラブルデバイス市場は2021年に2億4000万台へ、2017年比で倍増
IDC Japanは、ウェアラブルデバイスの2021年までの世界/国内出荷台数予測を発表した。2017年に93万台と予測される国内の出荷台数は、2021年には135万台となる見込みだ。中でも腕時計型が市場の約半数を占め、堅調な成長が予測される。 - 「睡眠は7〜8時間がよい」「中高年は眠りが浅い」、定説を活動量計で実証
フィットビット・ジャパンは、同社のリストバンドが浅い睡眠/深い睡眠/レム睡眠の各睡眠ステージの時間を正確に記録する能力を備えていることを確認し、7時間以上の睡眠が健康に良い影響を与えるという科学的理論を裏付けた。 - ウェアラブル、クルマ、スマートホーム――IoTの本命はどれ?
情報通信総合研究所は「IoT時代の最新動向と今後の展開〜クルマのICT化を中心に」と題した記者説明会を開催。「2015 International CES」の展示を事例として、近年注目を集めているIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の最新動向について解説した。