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パナソニックを100年支え続けた事業とは? その強さの秘訣を探る(後編)メイドインジャパンの現場力(18)(3/4 ページ)

世界中の多くの製造業が祖業を手放す中、パナソニックはいまだに配線器具市場で大きなシェアを確保している。その強さの秘訣とは何だろうか。本稿では前編でパナソニックの配線器具事業の概要について、後編で配線器具事業のマザー工場である津工場の現場力について紹介する。

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熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂を使い分ける樹脂成形

 外形部品の製造に使う樹脂成形工程では、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂を使い分けてそれぞれの成形機を用意している。また、圧縮加工や射出成形などを行っている。

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熱硬化性樹脂の成形ライン(クリックで拡大)

 樹脂成形工程でのポイントも自動化である。射出成形機では、成形後の完成部品の回収などに人手が必要なケースも多いが、津工場では回収までもロボットなどを活用して自動化を実現している。また、回収した部品はAGV(無人搬送車)で自動搬送するなど、さまざまな工夫を重ねている。

photophoto 完成品を金型から自動で取り出して運ぶロボットアーム(左)と完成品を運ぶAGV(右)(クリックで拡大)

 さらに成形後の部品の外観検査なども自動化を実現している。これらの各工程での自動化を徹底していることが津工場の強みである。

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自動検査装置。検査も自動化を徹底している(クリックで拡大)

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