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ホンダ「Nシリーズ」に新モデル、助手席までフルフラットでセンターピラーレス車両デザイン

ホンダは2018年7月12日、商用バンタイプの軽自動車「N-VAN」を発売すると発表した。発売日は同年7月13日。軽自動車「N-BOX」のプラットフォームを活用しながら広い積載スペースと積載作業の効率性を実現した。

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 ホンダは2018年7月12日、商用バンタイプの軽自動車「N-VAN」を発売すると発表した。発売日は同年7月13日。軽自動車「N-BOX」のプラットフォームを活用しながら広い積載スペースと積載作業の効率性を実現した。

バンタイプの軽自動車「N-VAN」を発売する。軽バン初となるセンターピラーレスだ(クリックして拡大) 出典:ホンダ

 後部座席と助手席にダイブダウン機構を採用することにより、助手席からリアシート、テールゲートまでフルフラットな空間となる。また、センターピラーレス仕様とすることにより、助手席側に大きな開口部を設け、さまざまな場面で荷物の積み下ろしを効率よくスムーズに行えるようにした。運転席は、長時間の運転と頻繁な乗り降りに配慮して腰へのサポートを強化するとともに、乗用車と同等サイズのシートフレームを採用した。

 月間の販売計画台数は3000台。税込みメーカー希望小売価格は126万7920円から。全グレードで安全運転支援システム「ホンダセンシング」が標準装備となる。

軽バン初のセンターピラーレス

 N-VANは、N-BOXのプラットフォームをベースに商用バンとして専用設計した。FF(前輪駆動)のレイアウトとセンタータンクレイアウトにより低床化を図り、高さのある荷物も積載可能な荷室を実現している。センターピラーレスを採用するのは「軽バンでは初」(ホンダ)だという。このため、助手席ドアと左側スライドドアには、ピラー相当の強度を持たせたドアインピラー構造とした。ドアを閉めた状態ではピラー構造と同等の衝突安全性能を確保している。

N-VANのインテリア(左)。助手席からテールゲートまでフルフラットになる(右)(クリックして拡大) 出典:ホンダ

軽自動車だが運転席は乗用車並みのサイズのシートフレームを採用した(クリックして拡大) 出典:ホンダ

 エンジンは、商用貨物車特有の積載負荷や使われ方に配慮し、N-BOXのエンジンをベースに最適化した。低速から高トルクを発生させるとともに、優れた燃費性能を達成したとしている。トランスミッションはCVT(無段変速機)と6速MTを設定した。

 乗降時の負担を軽減するため、シートは腰の上下運動を最小限にする位置にシート座面高を設定した。腰のサポートにより、長時間の運転でも疲れにくい姿勢を保持する。シートクッション生地の破れを抑えるため、クッション生地をサイドから下まで一枚で張り込み、縫製ラインをなくした。摩耗のきっかけを減らすことで破れにくいシートとした。

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