どうしても「フリードHV」に4WDを設定したかったホンダが工夫したこと:エコカー技術(1/3 ページ)
ホンダは、5ナンバーミニバン「フリード」をフルモデルチェンジして発表した。2008年に発売して以来初めての全面改良となる。3列シートのフリードと、派生車種「フリード スパイク」の後継となる2列シートの「フリード+(プラス)」を用意した。また、5ナンバーミニバンとして初めてハイブリッドモデルに4WD(四輪駆動車)を設定した。
ホンダは2016年9月16日、5ナンバーミニバン「フリード」をフルモデルチェンジして発表した。2008年に発売して以来初めての全面改良となる。3列シートのフリードと、派生車種「フリード スパイク」の後継となる2列シートの「フリード+(プラス)」を用意した。また、5ナンバーミニバンとして初めてハイブリッドモデルに4WD(四輪駆動車)を設定した。フリードシリーズの買い替えや、「ハイブリッドミニバンがほしいが4WDがないので諦めていた」という雪国のユーザーに向けて提案していく。
車両価格は188万円から。JC08モード燃費はガソリン車で19.0km/l、ハイブリッド車ではトヨタ自動車の5ナンバーミニバン「シエンタ」と同じ27.2km/lとなる。月販6000台を計画している。
なお、今回のフルモデルチェンジで採用を予想する声もあった排気量1.0lのターボエンジンは設定されていない。「燃費や出力は既存のパワートレーンで十分カバーできているため」(ホンダの説明員)というのが理由だ。
先代よりも広く、さらに低床化
新型フリードは、先代モデルと比較してボディーサイズを大きく変えずに快適性を向上したという。全長が50mm増なのに対し、1〜3列目のヒップポイント間距離は90mm拡大。また、2列目シートのスライド量は先代モデルから120mm増の360mmとなる。
全幅は増減なしだが、シートの横の間隔を1列目で50mm、2列目で25mm広げてウォークスルーしやすくした。
フリード+は、開口部の地上高がFF(前輪駆動)車で335mmと低床化を図った。フリード スパイクと比較すると185mm低い。また、新型フリードの開口部地上高はFF車で480mmだが、全体をフラットなフロアとした。
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