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彫刻欄間の表裏2枚の古写真から3Dモデルを制作する技術を開発:3Dプリンタニュース
安藤ハザマとアールテックは、彫刻欄間の表裏2枚の古い写真から3Dモデルを制作する技術を開発した。現物が存在しない彫刻欄間でも古い写真を元に制作できるため、復元作業の負担を大幅に軽減し、作業を効率化する。
安藤ハザマとアールテックは2018年6月21日、彫刻欄間の表裏2枚の古い写真から、複雑な形状をした立体造形物の3Dモデルを制作する技術を発表した。井波彫刻協同組合の協力のもと、技術彫刻職人の意見を取り入れながら開発した。
同技術により、現物が存在しない彫刻欄間でも、古い写真を元に復元制作ができるようになる。復元にまつわる多くの負担を軽減し、作業の効率化も図れる。形状の変更なども容易で、3Dプリンタを用いれば模型が簡単に制作できるため、より精度の高い復元が可能になる。
現物が消失し、写真だけが残っている彫刻欄間を復元制作する場合、専門の彫刻職人が写真のあおりやゆがみを補正した原寸大の下絵を作成し、それを木板に描き写した後、有識者の指導の下に手作業で彫刻する必要があった。
今後、両社は同技術を、国内に多数存在する文化財や歴史的建造物の復元事業に積極的に展開していく。
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