5G関連市場の調査結果を発表、2023年の5G対応基地局市場は4兆1880億円に:製造業IoT
富士キメラ総研は、第5世代移動通信システム(5G)関連市場の調査結果「2018 5G/高速・大容量通信を実現するコアテクノロジーの将来展望」を発表した。5G対応基地局市場は、2023年には4兆1880億円になると予測する。
富士キメラ総研は2018年6月21日、第5世代移動通信システム(5G)関連市場の調査結果「2018 5G/高速・大容量通信を実現するコアテクノロジーの将来展望」を発表した。同調査では、5G対応基地局と5G対応エッジ機器に加え、注目市場として光トランシーバーの世界市場を予測している。
5G対応基地局市場では、5G対応のマクロセル基地局、スモールセル基地局、C-RAN基地局を対象とした。同市場は2018年後半に立ち上がりが予想され、当初はアメリカや中国、韓国など、2019年までにサービスインを表明している国の需要がけん引していくとみられる。
これらの国ではLTEのマイクロセル基地局のエリアカバー率が高く、これをベースとして高トラフィックエリアに5G対応スモールセル基地局を設置し、ネットワーク効率を上げていくことが予想されている。2023年の市場規模は、マイクロセル基地局が1兆180億円、スモールセル基地局が2兆9500億円、全体で4兆1880億円になると予測する。
5G対応のスマートフォン、スマートウォッチ、ドローンなどを対象としたエッジ機器市場は、2019年にスマートフォンの5G対応機器の投入によって立ち上がり、以降は監視カメラやスマートウォッチなどの対応機器が増加。2020年度前半にはB2B向けスマートグラスやドローンなどの需要が本格化するという。市場規模は、2019年に3兆5165億円、2023年には26兆1400億円にまで拡大すると予測する。
また、注目市場として、光トランシーバーの市場動向についても予測する。同調査では、5G導入による無線通信の高速化と連動して、バックホールの高速化・大容量化が進み、高速・大容量の光トランシーバーへ移行すると見ている。2017年の市場は1993億円だったが、100Gの投入に続き、200G、400Gの立ち上げにより、2018年は3140億円を予想。以降、400Gが市場全体をけん引し、2023年には6200億円に達すると予測している。
同調査は、同年3〜5月にかけて、調査員によるヒアリングおよび関連文献、データベース活用によって実施された。
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